■直人・松山ケンイチの行動の謎

 X上では、《松山ケンイチ、バスに戻ってこなかったのが想定外なら、夏帆が「まだ来てません!」って言いそうなのに、そのまま出発したということは夏帆は松山ケンイチが戻らないことを知っていた…?》《直人は気づいてたよね、松山ケンイチからの電話だって》《直人も古本屋さんも樹生になんかあると思ってる》などと、いろんな考察が錯綜している。

 考察をまとめると、「充(松山)は咲子(蒼井)が嫌いになったわけではない?」「あずさ(夏帆)は充が失踪しようとしていることを知っていた?」「直人(高橋)は充の失踪の理由を知っていそう」「樹生(中島)は不倫をしていた?」というところだろうか。また、咲子の上司・千鶴(臼田あさ美/41)と不倫相手も、なんらかのキーマンになりそうという声が多い。

 気になるのは、《カレーパンはかぼちゃ入り。自分はかぼちゃが嫌いなのに。それを忘れてる? やっぱり若年性認知症なのかな…? 免許の再発行も6回》などと、充の若年性認知症を疑う声だ。本作の脚本家・生方美久氏が手掛けた『silent』では若年発症型両側性感音難聴、『海のはじまり』(ともにフジテレビ系)は子宮頸がんが出てくる。

 生方氏は、脚本を学ぶ前は助産師や看護師として働いたことからなのか、物語のキーになるところに疾病を入れてくる傾向がある。充の「嫌いになる前に離れる」という言葉は、若年性認知症につながっている。つまり、症状で咲子を忘れる前に、自分を嫌いにさせるためだったのかもしれない。

 超話題作の日曜劇場『VIVANT』(TBS系/毎週午後9時~)は別格として、本作は第3話の平均世帯視聴率が6.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)、配信サービス・」TVerのお気に入り登録数が110.0万(7月28日午後1時現在)と、ともに好調。まだまだ、どんでん返しの展開がありそうなので、この先も数字を伸ばしそうだ。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。