■社長業就任に本人は”NO”
社長業就任のタイミングを本人に打診したのはいつだったのか。山本氏が明かす。
「小栗が30を超えた頃ですから10年くらい前ですかね。当時は“絶対にNO”と言っていました。“自分は(山本)社長と映画の世界に踏み出していったから、そこで結果を出していきたい”と。それが変わったのは、ここ3〜4年のことではないですか。本人も“受ける”と前向きな姿勢になったのは。
俺はその前から“受けないって選択肢はなくって受けるんだよ”と言い続けていましたけど」
社長就任が発表された席で小栗は、「今よりももっと良い会社でいられるように頑張ります」と決意を新たにしたという。
夕刊紙デスクは言う。
「小栗は、5年以上前から事務所に所属する若手タレントのスケジュール表を持っていて彼らの仕事を把握し、タイトな現場が続く後輩俳優には直接電話をかけて、“今が頑張り時だ”などと声をかけていた。坂口健太郎、赤楚衛二、間宮祥太朗(29)、葉山奨之(27)らがグングン伸びてきたのは彼がそう叱咤激励しながら、鍛えてきたからですよ」
“旬”な作品に俳優として作品に出続けた小栗だが、この先は経営者として“旬”な俳優を育て上げ、ドラマ界や映画界を盛り上げ続けられるか――。