■志村けんが飲み会で話していた“芸人と金”の話
大ブレイクした当時の小力のギャラの使い道だが、豪遊することはなかった。西口プロレスの後輩たちを焼肉に連れて行くほか、カラオケ番組の賞金200万円に自腹を足し、35人で「サイパン合宿」(総額400万円)へ連れて行ったことが最大の贅沢だったという。日常生活で高級レストランや夜の店に行くことはなく、家賃も30万ほど、家具も一般的なものを使っていたそうだ。
“お金”にまつわるエピソードで、忘れられない言葉がある。言葉の主は、志村けんさんだ。
「僕はお酒が飲めないんですが、志村師匠とロケの後に共演者の飲み会に呼んでいただいたことがあって。師匠は“芸能人が自分の食っているもの・家・車を見せたり、カネの話をしすぎると、夢がなくなっちゃうんだよ。夢を与えるから、芸能界は今まで続いてるんだ”と教えてくださったんです。僕は別に豪遊とかせず、車を買ったくらいで、ブレイク前後で変わらないような暮らしでしたが、その言葉は今でも心に残っていますね」
書類送検の際に温かい言葉をくれた長州力(74)、芸人としての心得を説いた志村さん。大物たちに支えられて今の小力があるのかもしれない。
長州小力(ちょうしゅう こりき) 1972年2月5日生まれ、東京都出身。お笑いタレント。プロレスラー・長州力のものまねでブレイク、「キレてないですよ!」のフレーズや、黒タイツ姿で軽快に踊るパラパラダンスで社会現象を巻き起こした。