全国各地で厳しい暑さが続く中、SNSでは、お菓子やパンなど、身近な食品を凍らせて楽しむ“凍らせグルメ”が話題になっている。
「中でも注目を集めているのが、ミスタードーナツが紹介している“凍らせド”です。今年7月、公式インスタグラムで食べ方が紹介されると、SNSには“よくやっています”“ほかの商品でも試したい”といった声が寄せられました」(生活情報誌ライター)
ミスタードーナツでは2016年、凍らせることでチョコレートや生地、クリームの食感の変化を楽しめる6商品を「凍らせ推奨ドーナツ」に認定。ドーナツを一つずつラップで包み、冷凍庫で3時間以上凍らせる食べ方を提案している。
「チョコファッションは、生地のサクサク感とチョコレートのパリッとした食感がアップします。クリーム入りのドーナツは、まるでシューアイスのような味わいになるんですよ」(前同)
本来、フワフワでモチモチの食感が特徴のドーナツをカチカチに凍らせるとは……。
しかし、このように凍らせることで違ったおいしさを味わえる食品は、ドーナツだけではない。冷凍生活アドバイザーの西川剛史氏が言う。(以下、コメントはすべて西川氏)
「凍らせてもおいしい食べ物を見分けるポイントは2つあります。1つは糖分。糖度が高い食品ほど凍りにくいため、冷凍庫から出しても完全なカチコチにはならず、歯で噛める程度の硬さに収まることがあります。
もう1つは食品に含まれる空気です。スポンジ生地のように内部に細かな空洞が多いものは、全体が氷のようには固まらず、凍ったままでも噛める食感になりやすいんです」
では、具体的にどんな食品が冷凍に向いているのか。
西川氏が真っ先に挙げたのは、どら焼きや大福といった和菓子だ。
「どら焼きは、あんこが小豆アイスのような食感になり、空気を含んだ皮も硬くなりすぎません。柔らかい大福も、餅でアイスを包んだような食感になります。ただ、みたらし団子は餅が硬くなりすぎるので、あまりおすすめできません」
凍らせてもおいしいのは、和菓子だけではなく洋菓子も。実は江崎グリコも「プッチンプリン」を凍らせる食べ方を公式に提案している。おなじみのプルルンとした食感が、凍らせることで“サックリモッチリ”に変化。暑い日にうれしい、手軽な即席アイスになる。
「プリンは牛乳や卵、砂糖など、アイスと共通する材料が多く、凍らせて少し置くと、アイスのような食感になります。他にも、たとえばグミは、凍らせると弾力と噛み応えが増し、“スーパーハードグミ”のように。糖分が多いため、完全なカチコチにはなりません」