ロシアのプーチン大統領が8月13日、初めて足を踏み入れた択捉島。これに対しては高市早苗首相が「強く抗議する。断じて許容できない」と述べるなど、緊迫した様相を呈しているが、そもそも実際にどんな島なのは意外と知られていない。そこで本サイトでは、北方四島最大の島・択捉島の知られざる素顔について取材してみた。
まず、地図だけではなかなか実感できないのが、その大きさ。面積は約3167平方キロ。沖縄本島のおよそ2.6倍。本州、北海道、九州、四国の、日本の主要4島に次ぐ規模だ。
「幅が約20~30キロであるのに対し、長さは約214キロと細長い島で、平地が少なく、1000メートル級の火山が点在しているのが特徴です。火山の恵みとして温泉があちこちに吹き出しています」(旅行雑誌ライター)
豊かな自然の中には絶景スポットも。その代表的なものが、島北部にあるラッキベツの滝だ。
「切り立った崖から一気に水が落ちる直瀑で、落差は140メートル以上。北海道の資料では“一段の滝としては落差日本一”と紹介され、落差133メートルで知られる那智の滝を上回ります」(前同)
それだけではない。白い断崖が約10キロも続くビラ海岸、絶滅危惧種の海鳥・エトピリカの一大繁殖地として知られる通称・ライオン岩など、手つかずの雄大な自然が各地に残されているのだという。
さらに火山の内部には、世界的にも珍しい地下資源もある。
「1994年、英科学誌『Nature』に、硫黄岳(クドリャヴィ火山)で純粋なレニウム鉱物が発見されたという論文が掲載されました。レニウムは航空機エンジンなどにも使われる希少な金属。最高約910度の火山ガスが噴き出す噴気孔付近で見つかり、当時、世界初の報告例とされました」(全国紙外信部記者)