■ロケ地までは歩いて1時間! 山田裕貴も「カメラを構えるのに15分……」
作中では紗絵(上白石)や直哉(山田)が乗車していたまま、タイムリープした車両が砂漠地帯に投げ出されており、それを観た視聴者からはさっそく、
《撮影場所すごいな!?!よく見つけたなー!!ロケハン大変そうだ》
という声がSNSに寄せられている。
ドラマの舞台になる荒涼とした砂漠が撮影されたのは、伊豆大島にある“裏砂漠”だという。砂丘ではなく“砂漠”だ。1951年の三原山噴火で噴出した“スコリア”(火山噴出物の一種で、暗色)に覆われていることから、一面黒い幻想的な世界が広がっている。元来、三原山には“表砂漠”もあったのだが、1951年の噴火を機に溶岩流が流れ出し、“表砂漠”は埋め尽くされた。
まるで月面を思わせる幻想的な風景は、映画やドラマ、CM、MVなどのロケ地としても人気で、『ブラタモリ』(NHK総合・土曜日19時30分~)でも紹介されたことがあるほどだ。ただドラマの制作スタッフによれば、
「立地上仕方のないことなのですが、撮影に参加する裏方陣はもちろんのこと、演者も肉体面で想像以上に過酷な現場になる」
ということだ。
『ペンディングトレイン』の初回放送後に話題となった“裏砂漠”。そんなロケ地までは、車だけではたどり着けず、片道約1時間を歩かなくてはならないという。
スポーツ紙記者が語る。
「制作発表会見の際も、撮影場所の印象をたずねられた赤楚さんが、“本当にハードで、地面がまっすぐな場所がないというところが多い”と振り返えれば、山田も“カメラマンさんが撮影場所からカメラを構えるまで15分もかかって……”と、制作陣の苦労を苦笑交じりに明かしていました」