魂の伝道師、ラモス瑠偉のコラム。

 成長著しいサッカー日本代表ですが、過去2回は「次のステップに進むために必要なものとは」というテーマについて書かせてもらっていました。第3回目となる今回は、さらなる組織力の成長について、思いを綴りたいと思います。【前回の記事はこちらから】【前々回の記事はこちらから】

 日本人の武器は組織力だと思っています。私と森保一監督が一緒に戦ったオフトジャパンは、一体感や闘志の面で最高のチームでした。森保ジャパンも熱さがすごく似ていて、ボール奪取やアプローチの速さ、あるいは取られたら取り返す強いハードワークがあって、とても面白いチームとなりました。

 一方で、オフトジャパンの時にはなかった、世界で戦える個の力も身につきました。当時の日本サッカー界で、欧州でプレーする選手はほんの一握り。

 しかし、中田英寿さんが日本人の力を大きくアピールしてくれたおかげで、多くの日本人が海を渡りました。長友佑都選手もあの小さな体で7シーズンほどレギュラーを取っていましたし、今ではさらに多くの選手が欧州のタイトルを懸けた戦いに身を投じています。

 そのおかげで、北中米W杯では個の戦いにおいても堂々としたプレーを見せました。相手がオランダでもブラジルでも、最終ラインは1対1でしっかりと勝っていましたし、攻撃陣はドリブル突破やコンビネーションなど、いい場面を多く見せてくれました。