■「枕営業の誘い方は『偽善タイプ』と『洗脳タイプ』の2種類がある」
“枕営業”の手口の全容を、立夏さんはこう語る。
「相手は最初は敬語で話してるのに、“敬語使わなくていいよ”“もっと君のことを知りたいから、フランクに話そう”って突然言い出したりするんです。そこから“君って甘えん坊なの?”とか、“何カップなの?”とか、そういう話に持っていかれましたね」
これまでの経験上、枕営業の誘い方には「偽善タイプ」と「洗脳タイプ」があると立夏さんは分析する。
「偽善タイプは、はじめこそ“君が売れるまで俺がテレビ出し続けて面倒見てあげるよ。俺、権力あるしね。だから俺を信じてついておいで”と優しい言葉をかけた上で、段々と“お金も何もない君は俺に何を返せるの? ウィンウィンじゃないと俺、頑張り損じゃん”というふうに枕を持ち掛けるタイプです。
洗脳タイプは、“本当に売れたいと思ってるなら、枕してでも仕事取るよね、みんな”“同じ条件の女の子が3人いたら、誰を起用したいか。自分に一番良くしてくれた子でしょ”とか。そこから“ここで断ったらお前はもう終わりだね”など、自己肯定感を極限まで低くさせられ、“私が売れるにはこの方法しかないのかな……”とまるで洗脳するかのように交渉してくるんです」
立夏さん自身は、こうした誘いにこれまで一度も応じたことがないという。打ち合わせの場で枕営業の話になった場合は断る。そのことで相手から「誰も拾ってくれない。拾ってくれる事務所もないよ」などと言われて、帰らされることもあったそうだ。
こうした経験が積み重なるなか、仕事に繋がらないまま時間や交通費を費やし、「いったい何の時間だったんだろう……」と徐々に精神的にも疲弊していったという。特に、上京したばかりの2018年頃はそれが何度もあったと振り返るが、周囲を頼ることができなかったという。
「親やファンには心配をかけたくなかったので相談できず、強い人間不信にもなったので、友人やスタッフに頼ることもできませんでした。誰かに言うと変なふうに広まるリスクもありますし……」