■望むのは特定人物の糾弾ではなく業界の変化

 冒頭のX投稿をした背景には、枕営業の話を頻繁に持ちかけられていた上京当時の苦い過去があったという。立夏さんはこう話す。

「上京したてで枕営業の誘いを何度も持ちかけられて疲弊していた頃、業界について教えてくれる、支えになるような人が欲しいと思っていました。だから、今は私が同じ悩みを抱える人の役に立てればいいなと思い、この先の抑止力として、フリーで活動するすべての同志たちのためにも声を上げようと思い発信したんです」

 実際に‟同志”からの声は届いたようで、9月2日、自身Xで、泣き寝入りした過去やトラウマを抱える人から多数のDMが届いたと明かしている。翌3日には《温かい言葉と同じぐらい、冷たい言葉や「実名を晒せよ」「作り話じゃないなら名前出せるだろ」など300件以上のDMやコメントをいただいている》とも綴っていた立夏さんだが、目的は“特定の人物を糾弾すること”ではないという。

「名前を出して糾弾したいというよりも、枕営業という手口自体が成立しないよう、どこかでこの連鎖を断ち切らないといけない、時代を変えないといけないと思ったんです。だからこそ、みんなで“NO”と言うことが大事だと思っています。

 応じる人がいなくなれば誘う人もいなくなっていくし、世間のイメージを気にして発信することができない子が多いけど、NOって言うことは表に出ないので。嫌なことは嫌と言って、自分のことを一番大事にしていきましょう」

 覚悟を決めて発信を行なった立夏さんは最後に、大好きなアニメや自身の夢になぞらえて、こう語った。

「私の好きなアニメは、最後に必ず正義が勝ちます。アニソンシンガーになるのが夢なアニメ好きからして、人間界もそうであってほしいなって思いますし、だからこそこうして声を上げました」

 立夏さんの叫びは、いまだ枕営業をしようとする人物に響いただろうか――。