堺雅人(52)が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT』の第17話(第2シーズン7話)が9月6日に放送された。同回では、警視庁公安部の刑事・野崎守(阿部寛/62)を、5年前に死んだと思われていた“野崎を愛する男”であるリュウ・ミンシェン(堺、一人三役)が追い詰める展開が描かれた。しかし、リュウは味方ではないか――という考察も沸騰している。

『VIVANT』は自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)の活躍を描いた超大作ドラマ。謎のテロ組織「テント」の正体を追う2023年7月期の第1シーズンでは、架空の国・バルカ共和国と日本を舞台にした壮大な物語が描かれた。

【以下『VIVANT』第17話までのネタバレを含みます】

 第2シーズンでは、第1シーズンで「テント」関係の任務に携わった別班員が、中国系組織「シンシー」に拉致される事件が発生。そして野崎守(阿部)はダブルエージェント(二重スパイ)としてシンシーに潜入していたことが第16話で判明していた。あと一歩で幹部になれるところまで来ていたが――5年前に死んだと思われていた“野崎を愛する男”であるリュウ・ミンシェン(堺、一人三役)が、シンシーの人間として登場。野崎の潜入作戦はリュウに見抜かれてしまい、野崎は、彼を救出するために駆けつけたエージェント・ドラム(富栄ドラム/34)ともども投獄されてしまう――という展開だ。

 一見すると、冷酷に野崎を追い詰めている感じがするリュウだが……視聴者の間で沸騰しているのは、実はリュウと野崎が現在も通じ合っているのでは、という考察だ。

 リュウは第16話で野崎の前に5年ぶりに姿を見せたが、驚く野崎にリュウは、「今、IQ123の頭脳を超高速で回転させているんでしょうねぇ?」と語りかけている。野崎とリュウは5年前の任務中に3桁の数字を用いた暗号を使っていたこと、警察において123は照会(前科・前歴の確認)を示す隠語とされることなどから、これが何らかのメッセージではと見る視聴者は多い。

 また、同回でリュウが野崎を二重スパイと確信したのは、別班員が拉致されている場所が「シャキ城」だというメッセージを、野崎がレストランのトイレの窓から見える電光掲示板で目視していて、それをメモする様子が撮られていたからだが――メッセージが出るまで3日連続で全く同じ行動をしていたことも含めて、優秀な野崎らしからぬ脇の甘さだと指摘されている。ここに何らかの“意図”があるのかもしれない。

 そして第17話でも、多くの意味深な描写があった。

 たとえば、野崎は誰が「シャキ城」の場所を教えたのかとリュウに聞かれて、「お前もよく知っている。毛じいさん(Amnaj Karnsumnut)」と、あっさりとネタ元を明かす場面があった。

 毛じいさんとは、5年前に野崎が、リュウと張競士(チョウ・ケイシ/高橋光臣/44)の3人で北京で仕事をしていた際に協力していた、饅頭売りの老人。張が声をかけると、毛じいさんが「6元」と言い、張が「今日は6番ね」――このように数字で暗号を伝えて、野崎らの密会をサポートしていた人物である。