■リュウ・ミンシェン味方説は沸騰も…不穏な存在を指摘する声も

 ドラムが人質に取られているとはいえ、野崎があっさりと毛じいさんの名前を出して、彼を命の危機に晒すというのも、どこか不自然に思える。それに、シンシーの責任者ハン・リンシン(宮下今日子/51)が「(毛じいさんの件は)こちらでやるからお役御免よ」とリュウに告げた際、リュウは明らかに表情を変えていて、どこか動揺しているようにも……。

《毛じいさんって北京在住じゃないのか。エージェントでルモーに来てるってこと?サラッと答えた所が嘘っぽいけど》
《リュウに毛じいさんの事を考えたのは、もうひとりの二重スパイと連絡を取り作戦を実行する為ではないかな?つまりリュウは野崎側かな》

 といった、“毛じいさんが鍵を握っているのでは”という考察も寄せられている。

 また、野崎は投獄された際に、このままだとドラムが空腹で衰弱死してしまうと主張し、リュウが食事を手配すると約束する場面があったが、ここでも意味深な描写があった。1つは、野崎とリュウが「量は“10人前”だぞ」「“10日”で戻ってきますから、それまで大人しくしておいてくださいよ?」と、示し合わせるように「10」という数字を出したこと。

 そして、リュウが自分の胸をトントンと叩く仕草を見せて、野崎もそれを見て意味深な表情を浮かべてもいたことだ。これらは2人だけに通じる暗号なのかもしれない。

 さらに言えば、野崎は自分の食事をドラムに譲ったこと、食事を運ぶ男・沈俊宇(シン・ジュンユー/高崎俊吾・33)の嫌がらせによって絶食状態にあるが――これにも、“食事に自白剤が仕込まれていることを警戒して、もともと言葉が不自由なドラムに食事を与えている”“シンはリュウの指示で、嫌がらせに見せかけて助けている”などの考察も。

《リュウはシンシーを裏切っていると思う》
《リュウは味方そうなのは間違い無いかと現時点で踏んでます》
《野崎さんはご飯に自白剤が仕込まれた事を知っていて、自分は食べないように、話すことが出来ないドラムにご飯を全部あげていた…?実はフードロスニキは味方で、わざとご飯こぼしてた?リュウとニキは味方なのか》

 といった、“リュウ味方説”を唱える声が多く寄せられている。

 もしリュウが味方であるなら、野崎が窮地を脱出できる可能性も見えてくるが――ここで不穏なのは、シンシーの責任者・ハンの存在だ。

 前述の、リュウが毛じいさんのことを聞き出した場面で、リュウは「こちらでやるからお役御免よ。長春に戻っていいわよ」と言うハンに「私にやらせていただけませんか」と言い、「彼をまだ愛してるの?」という問いに「はい」と返答。ハンが「いいわ。やってみなさい」と了承する場面があったが、

《リュウを試すためにシンシー(ハンさん)が敢えて野崎をギリギリまで弱らせてるのでは》
《この任務は同時に、劉への“踏み絵”にもなる。劉が野崎からテントの情報を引き出せば成功。情に流されて野崎を助ければ、劉の裏切りも判明する。どちらに転んでも、ハンには情報が残る》

 といった、“ハンが見抜いているのでは”という声も寄せられているのだ。

《前半戦最終回》にあたる第18話(9月13日)予告では、リュウが「究極の愛は人をくるわせるんです……」と意味深に話す場面も。リュウは味方なのだろうか、果たして――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。