仲野太賀(33)主演のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の第38回「和を以て、大和をなす」が、10月4日に放送される。9月27日放送の第37回「秀長の国」は、調整役の秀長らしさが出た回だったが、平均世帯視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)とダウンしてしまった。

 同ドラマは、戦国時代のど真ん中、豊臣秀吉(池松壮亮/36)をすぐそばで支え、後世「もしも彼が長生きしていれば、豊臣の天下は安泰だった」とまで言わしめた、天下一の補佐役だった弟・秀長(仲野)を主人公に、百姓だった兄弟が天下統一という偉業を成し遂げていく軌跡を描く、波乱万丈の下剋上サクセスストーリー。

 第37回では、関白となった秀吉は四国平定の恩賞として、秀長に大和一国を与える。一方、蜂須賀正勝(高橋努/48)は与えられた阿波一国を息子・家政に譲り、自身は隠居を申し出る。秀吉はこの申し出を承諾。その夜、正勝を囲んで宴が繰り広げられるが、その半年後、病に倒れた正勝は静かに世を去っていく。

 秀長は大和郡山城へ拠点を移すが、大和では興福寺をはじめとする寺社勢力が絶大な権力を持っていた。秀長は興福寺の磐覚(坂口涼太郎/36)に、今後は自分たちが大和の全土を治めると告げ、領民が寺社へ納める高額な年貢に苦しんでいるため、検地を行い適正な年貢へ改めようとするが……という展開。

 蜂須賀正勝の退場で兄弟ドラマをしっかり見せ、秀吉の羽織の紐が切れたり、築城中の柱が崩れるなど、仏罰による秀長の病死を匂わせる不穏なフラグを立てつつ、最後は興福寺の重鎮である別当・兼深(赤星昇一郎/70)に認められて、めでたしめでたし。ストーリーのわかりやすさは、『水戸黄門』の勧善懲悪の痛快さレベルで、名作時代劇の持つ貫禄さえ感じられた。