CS、日本シリーズの熱戦と並行して、プロ野球界の水面下では別の"暗闘"が幕を開けている。本サイトが総力取材で届ける、日本一早いストーブリーグ全情報・全2回シリーズ。前編となる今回はセ・リーグに目を向ける——佐藤輝明のメジャー流出が現実味を帯びる阪神、監督レースが混迷する巨人、"ゾンビたばこ"騒動で揺れる広島……セ界は、今オフも波乱含みだ。
※ ※
最終盤に差し掛かったペナント争い。球界の話題もオフの移籍市場が中心に。本サイトがすっぱ抜く来季の新戦力情報!
今年のプロ野球もクライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズを残すのみ。
きたる22日のドラフト会議を前に、各球団からは第1次の戦力外通告も続々と発表され、来季を見据えたストーブリーグは、早くも熱を帯びつつある。
「シーズンは、モタつく阪神と追いすがる巨人のおかげで最終盤まで盛り上がりましたが、オフの注目もやはり、この2球団。
とりわけ、主砲・佐藤輝明(27)の大リーグ流出が確定的な阪神は、このオフ以降“流出ドミノ”が起きる可能性が高そうです」(在京スポーツ紙デスク)
実際、本サイトも再三報じているように、“三冠王”をほぼ手中に収めたサトテルには、すでに「日本でやることがない」(前同)状態。
キャンプイン直前まで揉めに揉めた昨オフ契約更改の顛末から言っても、「球団側も引き止めは困難と見ている」というのが、関係者らの一致する見解だ。
「ブルージェイズ・岡本和真(30)とホワイトソックス・村上宗隆(26)の活躍もあって、MLBでも日本人スラッガーの株は爆上がり。“今が売り時”のサトテルにとっても、この機会を逃す手はありません。
彼の今季年俸は出来高込みで推定5億円。それが海を渡れば、5倍、6倍にも跳ね上がる。留まる理由はないでしょう」(同)
阪神球団にとって頭が痛いのは、現時点でも“大リーグ志望”が、サトテルだけではないことだ。
「彼が出れば、2年後輩の森下翔太(26)も“俺も”となるし、エース格の才木浩人(27)や、中継ぎの要たる石井大智(29)も、かねて意欲を示していますからね」(同)
リーグ連覇の原動力となった投打の主力が、早ければ来オフにもチームを去ることになりかねない。
内部事情に精通する在阪の元トラ番記者が「危機は、それだけじゃない」と、声を潜めて、こう続ける。
「藤川球児監督(46)の求心力が、ここへきてガクッと落ちている。特にサトテルら野手陣の心は、すっかり離れてしまっているとも聞きますね。自身の無策を棚に上げて、選手たちには、やたらとプレッシャーをかけるとか。7連敗した9月上旬のベンチなんて、みんな表情が死んでいましたしね」
むろん、その矛先は監督と選手たちの間を取り持つコーチ陣にも向けられる。
負け試合のベンチ裏では、長時間の“反省会”も頻繁に行われていたという。
「かつての野村(克也)さんばりに、責任の追及をネチネチやるらしいです。それも自分以外のコーチ陣を立たせたままでっていうんだから、恐れ入る。
ある旧知のコーチなどは“やってられるか”と、かなり溜め込んでいましたよ」(前同)
その言葉を裏付けるかのように、監督経験者の和田豊ヘッドや、田中秀太・1軍内野守備走塁コーチなどは、すでに退団意向を示していると、もっぱら。球団内部からは、
「どこかで痛い目に遭ってもらわないと、このまま増長されたらかなわない」との声も聞かれているというから、事態はかなり深刻だ。
「しかも本来、味方であるはずの番記者やOBのことも、監督は半ば敵対するかのように遠ざけてきた。
今は結果が出ているから周囲も黙っていますが、それができなくなったら、すぐにも手のひら返しに遭って、周りから誰もいなくなりますよ」(同)