■騒動が続く広島 ゾンビたばこ騒動、そして"草刈り場"の危機

 また、同じセ・リーグでは、広島・新井貴浩監督(49)の続投決定も大きな話題。一連の“ゾンビたばこ”騒動を受けて、監督自ら3度「辞めさせてくれ」と懇願するも、結局はかなわず。その裏側を取材してきたライターは、こう言う。

「ここまで傷口が広がったのは、どう考えてもネットの力を甘く見て、初動の対応を誤った、実質トップの鈴木清明本部長の判断ミス。彼の引責辞任なくして幕引きは図れない、という判断があるんだ思いますよ。

 本部長と監督が同時に辞めたら、もはやチーム自体が立ちゆかない。それもあっての続投要請だったというわけです。新井監督自身は、当初から“もっと、きっちりやるべき”と直言もしていたようですしね」

 そうは言っても、ここまでガタガタになってしまったチームを再建するのは並大抵のことではない。

 騒動の当事者である矢野雅哉(27)は、ドラフト次第で戦力外もある状況。昨季の首位打者・小園海斗(26)には、トレードによる“放出”説も浮上中だ。

「そのうえ間が悪いことに、チーム内では、ローテの柱である床田寛樹(31)と森下暢仁(29)、捕手の坂倉将吾(28)の3人が今季、国内FA権を取得した。

 彼らはまさに今が旬。自身のキャリアを考えるなら、新井監督に同情している場合では当然ない。仮に宣言すれば、間違いなく争奪戦になるでしょう」(前同)

 このままいくと、広島はさながら、他球団の草刈り場の様相。オフの“裏の主役”ともなりそうだが……。

 兵庫出身の床田には、同じ関西のオリックスが調査に本腰を入れており、一説には「すでに内定した」との声も出ているほど。

 一方の森下は、大分出身。九州が本拠地のソフトバンクには、大分商でともに汗を流した同期・川瀬晃(29)も在籍する。

 明大在学中には、「将来的には地元に帰りたい」とも周囲に話していたというから、こちらも誘いがあれば断る理由はないだろう。

「床田や森下クラスなら先発のコマ不足が深刻な巨人あたりも、喉から手が出るほど欲しいでしょう。

 ただ、どういうわけか、巨人が狙っているのは捕手の坂倉。彼は東京・日大三の出身ですし、内野も守れる“打てる捕手”は、確かに貴重。個人的には、それより投手だろうとも思いますがね」(前出のデスク)

 巨人といえば、一昨年のオフに阿部慎之助前監督の肝煎りで、ソフトバンクから甲斐拓也(33)をFAで獲得。ファンからは“不要論”も噴出したが、

「その甲斐の加入で、1軍出場がわずか1試合に終わった山瀬慎之助(25)が契約更改を一度は保留するなど、すでに摩擦も生じている。これで坂倉も獲るとなったら、いよいよ彼もヘソを曲げる気がします」(前同)

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 後編では、パ・リーグの動向と大リーグ挑戦組、さらにドラフトの"金の卵"を徹底紹介する。《後編を読む》