CS、日本シリーズの熱戦と並行して、プロ野球界の水面下では別の"暗闘"が幕を開けている。本サイトが総力取材で届ける、日本一早いストーブリーグ全情報・全2回シリーズ。前編では阪神・巨人・広島のセ・リーグ3球団を詳報した。後編となる今回はパ・リーグに目を向ける——荒れに荒れるセとは対照的に無風に見えて、その水面下では大リーグ流出の波がひたひたと押し寄せている。
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「動きが読めない」と去就が注目された日本ハム・新庄剛志監督(54)でさえ、就任6年目となる来季の続投が決まっている。
野球中継を手がける道内のテレビ局ディレクターが、その内幕をこう明かす。
「新庄さんの性格からしても“優勝して辞めたい”という気持ちが、やっぱり大きいんじゃないですか。手塩にかけた若手らも順調に育っているし、“二刀流”の柴田獅子(20)なんかは来季、確実にブレイクする。
9月9日のソフトバンク戦で飛び出したプロ1号は、打った瞬間に、それと分かる完璧な当たり。あれは、もっと見たくなりますよ」
むろん、一時は流出危機も囁かれた優良助っ人・レイエス(31)の引き留めに成功したのも、大きな要因。
ソフトバンクや阪神のみならず、大リーグ球団からも本気で狙われていた逸材だけに、そこは編成トップの吉村浩本部長の手腕を素直に褒めるべきだろう。
「まぁ、日本ハムは昔から日本人選手にはシブチンなのに、助っ人勢には、やたらと気前がいい球団ですから。レイエスにも、目玉の飛び出るほど破格の条件を提示したと、もっぱらです。
そこから深読みするなら、新庄監督の続投には、新規の支出は抑えつつ、話題性を維持したい、という球団側の思惑も少なからずある気はしますね」(前同)
ただ、その日本ハムにも懸念材料はまだ残っている。
昨季、沢村賞の大エース・伊藤大海(29)は、かねてからの大リーグ志向。今季は10勝10敗、防御率も3.18と、成績こそ昨季を大きく下回ったが、抜けられたら、かなりの痛手なのは間違いない。
「とはいえ、選手の海外挑戦を半ば推奨してきた球団の立場的にも、ここで“行くな”とは言いづらい。彼が希望すれば、やはり認めざるをえないでしょう。
もっとも、ダルビッシュ有(40/パドレス)が抜けたときも、翌12年はリーグ制覇を果たしている。主力が抜けても、誰かしらが出てくるのが、日本ハムや西武あたりのチームカラーでもありますしね」(同)
同じパ・リーグの西武では、今季先発転向の平良海馬(26)が、最優秀防御率のタイトルをひっさげて、海を渡る公算が大。
すでに海外FA権を取得済みの髙橋光成(29)も、再挑戦を視野に入れる。
「平良はパワータイプでありながら制球もいい。現地では、ヤンキースがサトテルとのW獲りを狙っているとの報道も出ている。先発とリリーフの両睨みが可能というのも強みです。
髙橋光成は、圧倒的な強さを誇ったソフトバンクを相手に、防御率1.69と無双した。宣言すれば、必ずオファーはあるはず」(スポーツジャーナリスト)