■「みんな虜にされて清治ロスだよ」――渡部篤郎・清治の退場を恐れる声も
史実の流れから察するに、珠(石橋)はこの先、享一の弟・保(金子)との再婚を経て、西尾一路(染谷将太/モデルは尾崎士郎)や秋山格之介(高良健吾/モデルは芥川龍之介)、夏井銀児(錦戸亮/モデルは東郷青児)ら、多くの文学者・芸術家と出会うことになる。そのためには序盤を“巻き”で進める必要があるとみられる。
そんな『ブラッサム』には前述のように好評の声が多い。一方、視聴率は第2週に入り、第1週平均を下回る13%台で推移している。第1週の週平均世帯視聴率は14.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で、10月5日放送回は13.7%、6日放送回は13.9%だった。
また、すでに不穏な描写が多いが、渡部篤郎演じる主人公の父親・清治の退場が近いであろうことを気にする声も多い。宇野さんの父親は、史実では彼女が16歳の頃に亡くなっている。『ブラッサム』の珠も現時点で16歳で、清治が咳をしたり、眠っている時間が長くなったりと、体調不良を感じさせる描写も増えているのだ。
清治は、長男でありながら実家を継がずに遊び惚け、しつけに厳しく珠にひどい仕打ちをするなど、近所からの評判も悪い。いわゆる朝ドラの“クズ父”枠とも言えるキャラクターだ。その一方で、鳥かごの中で窮屈そうにしているカナリアに自分を重ねているような様子を見せたり、珠がそれを巧みな文章で表現した際には素直に褒めたり。渡部の高い演技力もあって、“序盤のMVP”とも言える人気キャラクターであるだけに、
《清治、今週でロスしちゃいそうだなー もったいない…いやこのくらいが儚くてちょうどいいのかもしれない》
《渡部篤郎をキャスティングした事でクズ親父になる事なんて無理なんだよ。みんな虜にされて清治ロスだよ》
《「清治退場」で視聴者の何割か減りそうな勢い》
といった、いずれ訪れるであろう“ロス”を恐れる声も多い。
渡部演じる清治の“活躍”もあり盛り上がりを見せている『ブラッサム』だが、この先で清治が退場しても、勢いをキープできるだろうか――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。