■「自分が成長したとは思いたくないタイプ」と規格外のコメント
そして平野は、『ザテレビジョンドラマアカデミー賞』を受賞した際に行なわれた受賞記念インタビューで、「『クロサギ』に主演して達成したことは」という質問に対して、
《「この経験で何を得たのか」とか「何が勉強できたのか」とかは分からないですし、分かりたくないっていう気持ちもあります。何かが自然と身についていたらいいなというのが僕の本心ですね。もしも次にお芝居をする機会があったら、そのときに今回の経験が生かされたなと実感するのではないかと思っています。それが今から楽しみですね。
演技だけでなくパフォーマンスや歌でも、自分が成長したとは思いたくないタイプなんですよ。それを自覚して成長がストップしてしまったら、もったいない》
と、あまりにもストイックすぎるコメントをしていたこともあった。
「“成長したと思いたくない”なんて言葉、並の俳優では決して出てきませんよね。ドラマ主演を経て、どんな経験をし、何を学べたかも“分かりたくない”という言葉も超独特で、平野さん流の深さがある。『クロサギ』での主演男優賞受賞連続獲得から考えても、平野さんはやはり演技でも天才的ですよね。
その平野さんは、5月22日をもって岸さん、神宮寺勇太さん(25)と3人でキンプリを脱退し、ジャニーズ事務所からも独立します。彼は、『テレビジョン』のコメントからも分かるように、どこまでも高みを目指し続けたい、という意志の強さが感じ取れる。規格外で、それだけにジャニーズ事務所を飛び出す結果になってしまったのも、やむを得ない感じもしますよね……。
その一方で、『クロサギ』以降、しばらくはドラマに出ることはないんだろうな、という状況を惜しむファンは多いですね」(前出の女性誌編集者)
平野は独立後、地上波テレビでの露出が激減する可能性が高い。その最大要因は“ジャニーズ忖度の壁”。一例では、元SMAPの草なぎ剛(48)は2017年にジャニーズ事務所を独立してから、今年1月クールに『罠の戦争』(フジテレビ系)で民放連ドラで復帰を果たすまで、実に6年を要した。