武田鉄矢が、心を動かされた一冊を取り上げ、“武田流解釈”をふんだんに交えながら書籍から得た知見や感動を語り下ろす。まるで魚を三枚におろすように、本質を丁寧にさばいていく。

 桜美林大学教授で身体心理学者の山口創先生の著書『からだの無意識の治癒力~身体は不調を治す力を知っている~』(さくら舎)を題材として、「老人保健体育」というテーマで“人間の心と体のつながり”について語っております。

 山口先生の発想の面白いところは「人間の“心”は頭蓋骨の中の脳にだけあるわけではない」という考え方。

 

  私は心にとっての中枢は、腸、皮膚、そして筋肉という3つの臓器が握っていると思うのです(山口創. 『からだの無意識の治癒力~身体は不調を治す力を知っている~』. さくら舎, 2019=以下同)

 

 これは新説ですよね! 先生いわく、心の中枢は皮膚や筋肉、腸にもあって、それらが無意識のうちに心を作っているというんですね。

 

  心を脳にだけ閉じこめるのはやめて、代わりに「第2の脳」といわれる「腸」や「皮膚」、さらに行動力の源となり意志や感情を生み出す「筋肉」の3つの臓器を小さな脳、すなわち心のセンターとして考えていきます(同)

 

 本書にはこうありますが、心というのは脳だけで作られているわけではない。身体も大いに関係している。というか、体が私たちの心に及ぼす影響は非常に大きい。脳は知らないが、体は知っているということもたくさんある。

 ここで皆さんに質問です。今からアルファベット2文字を言います。アナタは、どちらがお好きか答えてください。

「FJ」と「FV」。

 どちらが好きか、何も考えずにお答えください。皆さんは、どちらを選んだのでしょうか。