「チャーシューエッグ定食」。聞いただけでよだれが出そうなメニューだが、実際に食べたことある人は意外と少ないのではないだろうか。ラーメンのトッピングのイメージが強いチャーシューと玉子が、今、主役に躍り出そうとしている。脇役同士がタッグを組んだ、いわばグルメ界のスピンオフが、巷を賑わせつつある。
「『ぐるなび』の調べによると、チャーシューエッグを扱う店は、2025年7月から2026年7月の1年間で約2.8倍に増えています。定食店やラーメン店にとどまらず、チャーシューエッグの専門店まで登場しています」(グルメライター)
現にX上では、
〈甘旨のタレが超ご飯泥棒!〉
〈ホロホロで香ばしい肉に甘めのタレが最高!〉
〈定期的に食べたくなる〉
など、絶賛の声が上がっている。その魅力は、いったいどこにあるのか。脇役から主役へと躍り出た理由を、実際に食べて確かめようではないか。
本サイト記者は、まず練馬に向かった。ラーメン店でありながら、客の8割がチャーシューエッグを注文するという『Heart Restaurant 安ざわ家 練馬店』を訪れた。
同店がテレビで紹介された際、客が思わず「え、ここラーメン店だったんですか?」と口にしたのも納得だ。運ばれてきた「チャーシューエッグ定食」(税込1380円)には、脂身たっぷりの分厚いチャーシューが2枚と、目玉焼きが2つ。もはや、ラーメンの上に載っている姿を想像するのが難しいほどのボリュームだ。
厚切りの肉を頬張る満足感は、薄く切られたトッピングでは味わえない。そのままで一口、目玉焼きの黄身を絡めながら一口と、2度美味しい。煮豚を思わせるしっかりした濃い味が、ご飯に合う。下に敷かれたキャベツにも肉汁やタレが染み込み、これまた箸が進む。
セットのスープはほのかに生姜が香る。同店が看板に掲げるのは、新潟・長岡の生姜醤油ラーメンで、おそらくそのスープだろう。ラーメンの味も気になるところだが、この一皿を食べれば、チャーシューエッグが麺をしのぐ人気を集めるのもうなずける。
同店は、2021年に開業した。上板橋の本店でラーメンのチャーシューが評判だったことから、練馬店独自の名物にしようと、チャーシューエッグ定食をメニューに加えたという。その後、YouTubeで紹介されたことをきっかけに、チャーシューエッグ目当ての客が急増したそうだ。