■意外と古いチャーシューエッグ定食の歴史
だが、調べてみると、チャーシューエッグの歴史は意外に古い。そこで、次に向かったのが築地。海鮮のイメージが強い築地だが、チャーシューエッグに関しては20年以上の歴史があるという。
かつて市場内にあったとんかつ店で、「ラーメン用のチャーシューに目玉焼きを載せてほしい」という客の注文をきっかけに生まれ、チャーシューエッグは築地名物になった。2018年に市場は豊洲へ移転したが、名物は今なお築地に残っている。
訪れたのは、築地魚河岸のフードコートにある『つきじ小田保』。市場の食堂だけあって、メニューの約8割を海鮮が占める。その匂いの間を縫うように漂ってくるのが、醤油の香り。それもそのはず、堂々の人気No.1メニューが「チャーシューエッグ定食」(税込1700円)なのだ。
皿には3枚のチャーシューと目玉焼きが2つ。その下には千切りキャベツが敷かれている。肉は脂身たっぷりだが、味付けはあっさりした醤油味で、ほのかな甘みもある。ハムエッグを思わせる見た目と香りも相まって、どこか朝の食卓を思わせる。それは、朝が早い築地ならではかもしれない。