■勘や直感を高めるために心がけること

 先ほどの十字のマーク当て実験もそうですが、イギリスのケンブリッジ大学の研究グループがゲームを通じて“直感で当たる確率”を測定したところ、成績のいい人、つまり直感の優れた人ほど、自分の心拍数を感じ取ることができるということが分かりました。

 勘のいい人って、自分の心臓の心拍数が上がったことを意識できるんですね。

 なぜかというと、身体の信号(心拍数)が脳(意識)の先回りをして警告を発するからだそうです。つまり“直感が働く”。自分の心拍数に敏感であることが、勘と直感を敏感にするセンサーの一つらしいんですね。言うなれば、「セコム入ってますか~」ですよね。危険を察知すると、心臓の鼓動を早める警戒ブザーを鳴らす。我々の身体に備わっているセコムなんですね。

 人間が勘や直感を高めるために、日常で心がけることは何だと思いますか?

「空腹感を毎日感じること」

 空腹は“身体が伝える言葉”。一番手っ取り早い、心と身体が交わす会話が空腹なんですって。だから食事の前に「腹減った~」と独り言を言っちゃう人は勘が鋭い。

 この空腹というやつは全身に“野生のセンサー”が入るそうなんですね。言われてみれば、満腹のライオンって、なんか、だらしないよな。

 

  空腹感は餓死につながる感覚でもあるため、空腹でいると身体の奥で眠っていた「野生」が目覚めることになります(同)


 野生のスイッチを入れるための空腹。これは勘と直感の大本のスイッチを入れるために、ものすごく大事なことなんですね。空腹なときに記憶力も良くなり、身体が本能に目覚めるといいます。

 空腹時に押したシャッターは、記憶の中で色濃く永久保存版で残る。

 これは年を取ると本当に分かりますが、昔、食ったうまいものって、いっぱい思い出せるんだよな。