最終回まであと3回となったTBS日曜劇場『VIVANT』の第2シーズン。第2シーズンはこれまで全話で世帯視聴率15%以上を記録し(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、クライマックスに向かって突き進んでいるところだが、裏ではその暴力・残酷描写がBPO(放送倫理・番組向上機構)の議題に取り上げられたことが話題になっている。コンプライアンスが厳しくなったといわれる時代の「地上波ドラマ」のあり方とは──。
BPO青少年委員会は9月29日に開催された第293回青少年委員会の議事概要で、「7月後半から9月前半までの2カ月間に寄せられた視聴者意見」として、
《国の秘密組織の構成員たちの活躍を描く連続ドラマ(第2シーズン)について、過度の暴力や拷問のシーンがあるとして視聴者から「午後9時からの放送であり、社会的な影響を考えてほしい。子どもの成育に悪影響があるだろう」などの意見が寄せられました》
と報告。ドラマ名は明記されていないものの、内容から『VIVANT』を指すと見られる。担当委員や別の委員からも、残酷描写や過激な演出を指摘する意見が上がった。
「銃撃されて血が飛び散ったり、暴力を受けた側の顔面の特殊メークが誇張されたりしていて、より残酷に見えたと思う」
「初回シーズンより、今作のほうが過激な演出が多いなと思って視聴した」
委員のなかには、民放連の放送基準を引き合いに、午後9時以降のドラマにおいても「制作者側が事前に告知をするという選択肢があってもよかったのではないか」という意見があったという。なお、この件は「討論」には進まず、委員会では10月以降の放送状況を見て判断すべきとの意見も出ている。
だが、SNS上では、
《銃撃戦がショボ過ぎて一気にチープに感じてしまった》
《面白いんだけど、演出もすごいいいはずなんだけど、 なぁんか安っぽく感じるんだよな》
などと、“むしろ物足りない”といった声も上がっている。元テレビ朝日社員でプロデューサーの鎮目博道氏は、配信時代における「地上波ドラマ」の制作意識とビジネスモデルの改革が問われていると指摘する。