■『海外戦略室』“消滅”と“ジャニー氏の闇”の因果関係を疑う声も

「ファンの間では、“グループを応援したいという気持ちはある。でも、近くにいてくれないなら……他のグループを応援することにする”といった声もあったといいます。トラジャは場合は、留学が“無期限”となっていたのも、多くのファンが離れた要因かもしれませんね。ですが、やはりファンはシビアなんです。

 藤島ジュリー景子社長や上層部がキンプリの海外進出を具体化しなかったとされるのは、こうした“ファン離れ”が起きることを危惧していたとも考えられていますね。実際、国内ファンに向けた活動と、海外進出を両立するのは現実的ではない。それゆえ、国内ファンがメインのお客さまであるジャニーズ事務所所属で海外を目指すのは、やはり難しい部分もあったでしょうね。

 一方で、現在のジャニーズ事務所では、創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の“性加害”が、特に海外で問題視されており、それもタレントの海外進出の難しさ、そして『海外戦略室』の消滅に影響してるのかもしれません……」(前出のワイドショー関係者)

『海外戦略室』の消滅についてSNSでは、

《海外戦略しようと思ってた事自体びっくり。創始者の件があるから、もともと諦めていたのかと思っていた》
《BBCドキュメンタリー番組の影響?》
《海外戦略室無くしたのも面白い。海外に事業展開はしません!ってことで窓口ないですからね!対応できませんから!!ってことかな。これからは各アーティストごとに“ジャニーズ事務所所属”をうっすら隠しながらに売りに行くつもりかな。タレントたちの立場を思うと切なくなるわ》

 といった、ジャニー氏に関連した声も、SNSに寄せられている。

「生前からジャニー氏には、“ジャニーズJr.に対する性加害疑惑”が『週刊文春』(文藝春秋)で取り沙汰されていました。多くのメディアは沈黙を貫いていましたが、今年に入ってからイギリス公共放送のBBCでもこの問題が取り上げられ、その波紋は広がり続けるばかりです」(前同)

 4月12日には元ジャニーズJr.の岡本カウアン氏(26)が東京・丸の内の『日本外国特派員協会』で記者会見を開き、本格的に海外メディアに取り上げられたり、国内でも大手新聞やNHK、民放局もこの問題を報じ始めている。