■「関西ジャニーズJr.と必ず入れるように」ジャニーズのメディア戦略

 ある週刊誌記者は、昨年、関西ジャニーズJr.のグループメンバーが出ている映画の紹介記事を手がけたとき、映画関係者から口酸っぱく言われたことを明かす。

「グループ名だけでなく、“関西ジャニーズJr.”も必ず入れるように、と何度も念押しされました。まさに売り出し中で、まだまだグループ名が全国区とは言い難い現状において、ジャニーズ所属であることを少しでも印象づけたいという強い意思を感じましたね」

 前出のテレビ局関係者が続ける。

「ジャニーズ事務所が自社のタレントの表記について口出しすることはあっても、他社のタレントについてまでは特に何も言わない、というのが現実です。ただし、何も言われてなくてもテレビ局側は忖度をしてしまう。

 現に、“超特急”の草川さんもテレビ東京の『かしましめし』(月曜11時6分~)第5話に出演しましたが、その際は、クレジットに草川拓弥(超特急)と記載されています。超特急は業界内でも影響力が強いスターダスト所属です。同社は山崎賢人さん(28)や北村匠海さん(25)、中川大志さん(24)ら超売れっ子が多数所属する大手プロダクション。

 ですが、そこに所属する“超特急”ですらエンドロールでクレジットにグループ名を記載してもらえないほど、男性アイドルグループの世界で、ジャニーズ事務所は絶対的な力をもっているということですね」

 若手の売り出しのために、クレジットでグループ名を併記させる。そうした些細なことを抜け目なく行なうことで、現在の絶大な影響力を獲得したジャニーズ事務所。テロップひとつにも、知られざる芸能界のルールがあった――。