■まるで”メリーゴーランド”……「アンバランスなCG」が低視聴率の原因!?」
そんな家康の危機が描かれた7日放送回では、ドラマ初回で“リアリティがない”と話題になった“CG”の馬が再び登場。徳川軍が敵を追うという緊迫したシーンのはずだが、視聴者からは、その全くの迫力のなさに、《木馬ごっこみたい》《メリーゴーランド》といったツッコミがSNS、ネットに相次いだのだ。大河を長年追う女性誌記者が言う。
「今回の大河はCG技術を活用しているのが特徴です。斬新さはいいのですが、初回はCGの馬に足軽兵が追いつく、馬の動きが単調など、乗馬シーンの不自然さが視聴者を呆然とさせました。
7日放送回では、そういった不評の声を意識したかのかどうか、そもそも馬があまり映されていませんでしたね。徳川軍が馬に乗って武田軍を追うシーンでも、映像は乗っている役者の顔にフォーカス。馬は脚だけを映した時間が長く、馬の“CG感”をなんとか消していたのではないかと思います。
“CGの馬”に加え、今回の大河では、アクションシーンにボクシングが取り入れられているなど現代劇の要素が多い。そこもリアリティを欠いてしまう理由ではないでしょうか。このままいけば、さらに視聴者は離れてしまうかもしれませんね……」
合戦シーンについても、物足りなさを覚える視聴者は少なくない。前出の女性誌記者が言う。
「4月23日放送回では、さあ戦だというシーンがまるまるスキップされ、『その後、何やかんやありましたが、無事、金ヶ崎の戦いを乗り切ったのでした』というナレーションで“戦いは終わった”ことになってしまいました。
やはり、戦国モノの大河ドラマといえば“戦”ですよね。役者が馬に乗って疾走するシーンも名物です。SNSの声でも《もっと役者の良さが活かされて手に汗握るような殺陣がみたい》という声にあるように、視聴者は役者のリアルな演技でハラハラドキドキしたいのです。予算の都合などで本物の馬を使った合戦シーンをカットしているということですが、これでは視聴率が上がらないでしょうね」