■郷敦のパンチが弟分に直撃……その時放った「一言」とは!?

 一方で、ここにきての登場で注目を集める郷敦は、殺陣の苦労を周囲に明かしていたという。

 郷敦を知る関係者によると、「時代劇は表現や動き方が現代劇とは全く違う」と、その苦労を漏らしているという。父・千葉真一氏は数多くの時代劇でアクションを披露していたが、郷敦は殺陣は今回が初めて。初経験ならではの悩みもあるようで、「自分は表現の引き出しが少ない。甲冑をつけてのアクションも動ける範囲が狭くなるから大変」と、父の偉大さを実感している様子だ。

 制作会社関係者が明かす。

「『どうする家康』のアクション指導は、ジャパンアクションクラブ(JAC)所属の諸鍛冶裕太さん(58)。諸鍛冶さんはこれまでも数多くのアクション指導に携わっています。大河でも、2021年の『青天を衝け』のスタッフに名前がありましたね」

 JACは、千葉真一さんが1970年、アクションスター・スタントマンを育成・輩出するために創設。アクション・スタント業界のパイオニアとして、実力派のタレントを輩出してきた。制作会社関係者が続ける。

「郷敦さんも、大河の撮影に入る前にはJACメンバーと東京タワーの地下でアクションの練習をしたそうです。その集中力は鬼気迫るものがあり、ある日、郷敦さんの“弟分”のようなJACのメンバーを相手にしていた時、パンチが当たってしまったのだとか。

 その場が一瞬凍りつくなか、郷敦さんは素早く状況を判断し、大事には至らなかったことに安堵しながらも、“大丈夫?”ととても気遣っていたそうです」

「時代劇っぽくない」と散々言われてしまっている『どうする家康』。14日放送の第18回「真・三方ヶ原合戦」では、いよいよ郷敦の殺陣も見られるのでは、と期待が寄せられている。果たして、多くの視聴者が期待する、“迫真のアクション”を見ることはできるのか――。