■『クローズアップ現代』でも“ジャニー氏の闇”を特集

 17日19時30分からの『クローズアップ現代』では、「“誰も助けてくれなかった” 告白・ジャニーズと性加害問題」と題し、《ジャニーズ事務所の元所属タレントが、亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を相次いで訴えている。今週、藤島ジュリーK.社長が公式見解を発表した。BBCのドキュメンタリーや外国特派員協会での会見後、独自取材を進めてきた取材班。今も自らが受けた被害に苦しんでいるという人、周囲の被害を目撃していたとして沈黙した自分を責める人など、新たな証言の数々が。被害を繰り返さないために何が必要か検証する》という。

※画像は『クローズアップ現代』の公式ツイッター『@nhk_kurogen』より

「NHKは、BBCのドキュメンタリー後から2か月にわたって独自取材を行なっていたと。カウアン氏のほか、元Jr.も顔出しで“過去にされたこと”を告白しているのではないでしょうか。

 カウアン氏はジュリー氏と直接会って話し合ったとも告白していますが、その話し合いの場に同席したとも言われているジャーナリストの松谷創一郎氏も番組に出演します。

 動画と文書で幕引きを図ろうとしたジャニーズ事務所ですが、まだまだ不十分だという声は非常に多い。記者会見を行なうなど、さらなる対応に迫られる可能性も出てきました」

■「私が辞職する選択肢も考えました」と説明したジュリー氏だが……

HP上の「文書」でジュリー氏は、「ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?」という点に「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答。

「ご自身の経営責任をどう考えているか? また責任がある場合どう責任を取るとお考えか?」という点には「責任の取り方ですが、私が辞職する選択肢も考えました。ただ今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、さらにこれから先、二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し始めている経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜くことだと考えております」と説明している。

「2003年の文藝春秋との高裁判決で敗訴していることもあり、“知りませんでした”は通りませんよね。ジュリー氏は自身の進退にも言及しましたが、国会、省庁が絡んで、NHKでも新たな報道番組が組まれる事態に――いよいよ責任を取って社長から退任する可能性も高まってきているのではないでしょうか」