■ジャニーズ事務所・元マネ証言は”Jの問題体質”強調か
一方で、”なぜ、見過ごされてきたのか”については、ジャニーズ事務所の元マネージャーだという男性が『クロ現』に出演し、実情を明かした。しかしその内容に、夕刊紙デスクは首をかしげる。
「ジャニーズの社内では、ジャニー氏は”雲の上のような人”で、とても話しかけられるような存在ではなかったといいます。性加害問題については、”知るすべも余裕もない”と語るのみ。(1999年からの文春報道後も)”会社として問題が共有されることもない”、と振り返っていました。とはいえ、多数の告発本などもあり、全く知らないわけはありませんよね」
夕刊紙デスクは続ける。
「元マネの男性によれば、外部の人間から問題の真偽を問われることはあったものの、確認することはなかったとのこと。さらには、”Jr.からどうしたらいいですかということであれば違ったと思いますけど、考えている余裕がない。仕事をこなすので精一杯”と、まるでJr.からの相談がなかったか、あるいは相談があれば何かが変わっていたかのような口ぶりでした。
つまり、大人たちは、Jr.ではなく”最高権力者”であるジャニー氏の顔色ばかりうかがって仕事をしてきたということ。事務所がこんな空気では、年端の行かない少年たちが、何を言っても無駄だと諦めてしまうのも無理はありません」
前出の制作会社関係者は、「性加害そのものの見過ごしは事務所の体質にあった、ということを印象づけたかったのかもしれませんが、自分たちが“見過ごして”きた理由については、何の検証も分析もなし。NHKこそが、第三者委員会を入れたほうがいいのでは」と厳しく指摘する。