■「公共放送が忖度してんじゃねぇよ」NHKにくすぶる“疑惑”
そんなNHKに対して、SNS、ネットでは、“ジャニーズへの忖度疑惑”の声がくすぶり続けている。
芸能記者は、かつて『Rの法則』(NHK Eテレ)のMCを務めていた元TOKIO・山口達也氏(51)による、女子高生への加害事件報道を指摘する。
「2018年、山口氏が飲酒状態で同番組の出演者だったAさんを自宅に呼び出し、Aさんに加害を加えた事件です。Aさんからは被害届が出され、当時副社長だったジュリー氏が謝罪。警視庁は強制わいせつ容疑で山口氏を書類送検しましたが、和解が成立し、被害届は取り下げられました。
ただ『週刊文春』の取材によれば、番組では連絡先交換は禁止。Aさんの連絡先を山口さんに教えたのは、NHKのスタッフだったとのこと。その責任については知らぬ存ぜぬで、視聴者からは批判が殺到しました」
そして番組は打ち切り、山口氏はジャニーズを退所するが、各局は氏のことを「山口メンバー」と報じた。
「”○○メンバー”という呼称は、2001年8月、稲垣吾郎さん(49)が道路交通法違反容疑などで逮捕、後に釈放された際、民放各局が一斉に『稲垣吾郎メンバー』と報じたのが初出です。
逮捕時は“容疑者”でも、釈放されてそのままではキツい印象がある。とはいえ不祥事ゆえ、敬称もどうなのかと悩んだ結果、苦肉の忖度案として“メンバー”が採用されました。これについては、”何の圧力なのか”と憶測した視聴者から問い合わせが殺到したといいます。
そして山口さんも、NHKを含めてテレビでは“メンバー”という呼称で報じられました。もともと逮捕されていないので、“容疑者”ではないんです。また、メディアにもよるのですが、書類送検で実名を出す際は肩書あるいは敬称をつけるという慣習があり、肩書代わりというわけでしょう。
ただ、そういった事情が広く認知されているとは言い難く、そもそも《ジャニーズには“容疑者”と使わないのか》と不信感を抱いているネット民からは、《公共放送がいち芸能事務所に忖度してんじゃねえよ》などと疑惑と憶測の声が続出したのです」(前同)
皆さまからの受信料で成り立っているNHK。だからこそ、視聴者が納得のいく説明をすることが求められる。