■キムタク『教場0』の救世主となるか

 なお、森山は自身のキャラクターの解釈やダンスふうのアクションについて、映画パンフレットでこう話している。

《「迷走している」というト書きがあるので、チャクラを回しているというか自分の中の体内エネルギーの循環で生きている感覚で、半眼状態なのかなと考えました。(中略)庵野さんの中には、僕が以前、劇団☆新感線の舞台で演じた『髑髏城の七人』の天魔王のイメージがあったみたいです(※淡々とした、静かな口調の演技)》

《型を決め込んだ“ザ・アクション”ではなくて、もうちょっとやわらかく、吸う息、吐く息の流れの中でのムーブメントをアクション監督の田渕景也さんと相談しながら作りました》

 そんな森山が今回出演している『教場0』だが、第2話(4月17日放送)を最後に、平均世帯視聴率は1ケタ止まり。第5話(5月8日放送)までは9%台を維持していたが、第6話では、ついに8.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)となってしまった。

 現在の「月9」は真裏に大人気バラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)が放送していることもあり“数字が取れない枠”になりつつある。事実、前クールの北川景子(36)の主演ドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』は第1話の世帯視聴率が10.5%を記録した以外は、最終話まで6~7%台を推移していた。

 それを考えると『教場0』も善戦しているとも言えるが、“主演が木村拓哉”という点を踏まえると、いささか残念なスコアにも思えてくる。そんな状況を、いま『シン・仮面ライダー』でもアツい存在として存在感を増していて、かつ役者として超一流の森山が変えてくれるかもしれない。

 ドラマ内では右目を刺して風間を追い詰めた森山だが、現実では演者の木村を救うことになるのかも――。