■“名指し批判”の回避には成功した日テレ

 ワイドショー関係者は話す。

「『文春』は《“共犯”テレビ局のジャニーズ忠誠ランキング》と題して、日テレ、TBS、NHKの3局は藤島ジュリー景子社長による事務所サイドの謝罪動画だけでなく、『文春』に被害を実名告発した橋田康氏に取材をしたり、しっかりと報道していたと論じていました。そして、日テレは『24時間テレビ』のなにわ男子起用に関する苦情も影響したのかも、と。

 他方でテレ朝やフジテレビは、それと比べると報道が消極的だったと記していて、この2局は、『クローズアップ現代』(NHK)でも非難されていましたね」

 5月17日放送の『クローズアップ現代』では番組終盤に芸能界・メディアについて20年わたって取材しているジャーナリストの松谷創一郎氏が“ジャニー氏の闇”をこれまで各テレビ局がスルーしていたことを批判したうえで、

「民放の人たち、テレビ朝日やフジテレビなんかは特にそうですけれども、逃げないでちゃんと扱っていただきたいと思います」

 と、2局を名指しで批判していた。

「日テレについては、ジャニー氏の件の触らないまま、なにわ男子がメインを務める『24時間テレビ』を迎えるわけにはいかない、という思いがあるのでしょう。それというのも、日テレは今後もなにわ男子とは深い関係を築きたいと考えている、といいますからね」(前同)

 もともと日テレは、嵐に次ぐスターとしてデビュー当時からKing&Princeを局全体でプッシュしているところがあった。具体的には2018年から2022年3月末まで4年間、局の朝の顔、ニュース番組『ZIP!』で冠コーナー枠を放送。

 そしてキンプリは、なにわ男子と同じく『24時間テレビ』でも、2021年にメインパーソナリティーにも起用された。