5月19日、中村倫也(36)が主演する映画『 宇宙人のあいつ』が公開される。
映画は、真田家の次男、日出男(中村倫也)が実は人間になりすました“宇宙人”だったことをカミングアウトするところから始まるエイリアンコメディ。宇宙に戻るまであと3日、人間としてやり残したことを叶えるための、日出男と兄妹たちの奮闘が描かれる。
宇宙人役として、本作では文字通り「人間離れ」した演技を披露している中村だが、これまでも数多くの作品の中で、「宇宙人級の怪演」をみせつけてきた。そんな中でも特に「ヤバさ」が際立つ名シーンを3つ紹介する。
一つ目は、2020年6月に公開された中村の主演映画『水曜日が消えた』のワンシーン。
この映画は、月曜日から日曜日まで入れ替わる7つの人格を持つ〈僕〉から、突然水曜日の人格が消えてーーというあらすじのサスペンスムービー。
2022年に公開され、中村も出演した『ハケンアニメ』で知られる吉野耕平監督の初監督作品であり、石橋菜津実や中島歩、きたろうなど実力派の俳優陣が脇を固めた。
「この映画の見どころは、なんといっても1人7役に挑戦した中村の演技でしょう。一つの映画で7つの人格を演じなくてはいけないわけですから。中村倫也以外では、成立しなかったと思いますよ」
SNS上でも《7人分の演技すげえな》《演技力バケモン》と、絶賛の声が上がっている。
「特にしびれたのは、月曜日と火曜日がスマホ越しに対話するシーン。ダメ男の月曜日と、穏やかで心優しい火曜日という正反対の人格を演じ分け、そのうえサスペンスのヒリヒリ感まで演出するんですから、もうすごいとしか言いようがないですよね。
そもそも、中村さんはブレイク当初は、作品によってキャラが違いすぎて顔が覚えられない と言われたほどですから。カメレオン俳優の底力に惹きつけられて、画面から目が離せませんでした」(映画ライター)