■自分の部屋の合い鍵を渡しながらのシンプル告白で号泣必至

 中村の「ヤバい」演技といえば、2019年のドラマ『凪のお暇』(TBS系)も名高い。同ドラマは、黒木華(33)演じる主人公の大島凪が、仕事、恋人すべてを捨て人生をリセットし、幸せを目指すというヒューマンドラマ。中村は、凪が引っ越したアパートの隣人、安良城ゴン役を演じている。

「ゴンはどんな人でも受け入れる天然の人たらし。掴みどころのない役をしっかりと形にする演技力には安定感が漂ってましたね。SNS上では《情緒狂った》《ゴンさん沼すぎる…》と、凪同様、ゴンに骨抜きにされてしまう女性が多発。モテ男としてかなり説得力がありました」(前同)

 そんな“モテ男“のゴンだが、物語が進むにつれ凪への一途な思いが芽生えていく。初めて恋に気付く瞬間から思いを伝えるに至るまで、微細な心の動きを表現した丁寧な演技は、圧巻としか言いようがない。

「特に最終話での泣きの演技はタマらなかったですね。自分の部屋の合鍵を渡しながら「大好き」と告白するシーンでは、初めて自分の意思を口にする不器用なゴンの姿が胸に迫ってきて……。ポロリと落ちる涙があまりにも自然で、気づけば自分もテレビの前で涙を流していました。」(同)

 このように、「宇宙人級」の演技力で多くの人々を魅了してきた中村倫也。3月25日には、日本テレビの水卜麻美アナウンサー(35)と結婚を電撃発表。人生の節目を迎えたこの時期、さらなるパワーアップを期待したい。