ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)による“性加害疑惑”。同社のみならず、これまでこの問題をまともに報じてこなかった大手メディアにも冷ややかな目が向けられている。

 3月中旬に、イギリス公共放送BBCが“ジャニー氏の闇”にフォーカスしたドキュメンタリー番組を放送。4月12日には元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモト氏(26)らが顔出しで告発。

 これらを受けて5月14日夜、藤島ジュリー景子社長(56)が公式サイトに“謝罪動画”と“文書”をアップし、事務所としての見解を示した。

 さらに5月17日にはNHKの報道番組『クローズアップ現代』で同問題を特集。新たに元Jr.が顔出しで証言するなど、非常に生々しい内容となり、日本の芸能界やNHKを含むテレビ各局のあり方にも一石を投じた。

※画像は『クローズアップ現代』の公式ツイッター『@nhk_kurogen』より

「“ジャニーズ帝国”とも呼ばれるほど大きな影響力を持っていた事務所ですが、ジャニー氏の疑惑、第三者委員会を設置しないという不誠実とも思える対応などもあり、崩壊の危機に直面しているとも言われています。

 崩壊はなくても、さすがにその影響力の低下は必至でしょうし、NHKだけではなく、TBSも『news23』で大きく取り上げるなど、民放もこの問題を報じるようになっています。

 ジャニーズ絡みの番組を放送し続けることに、視聴者からは批判も出ていますし、ジャニーズ関連の番組が続々と打ち切られる可能性もある、という報道もありますよね」(制作会社関係者)

■ジャニーズの冠番組が秋にも一斉打ち切り!?

 5月19日発売の『FRIDAY』(講談社)では、早ければ秋の改編期に大きな動きがあるかもしれない、という民放幹部のコメントを掲載。

 7月クールのジャニーズタレント出演番組の視聴率が良くなければ、無理して起用する必要もなくなる。ジャニーズの冠番組が一斉に打ち切りになる可能性もゼロではなく、毎年ジャニーズタレントを起用してきた『24時間テレビ』(日本テレビ系)も、編成を大きく変える可能性があるとも記事では伝えている。

「今回の騒動を受け、ジャニーズJr.が出演するNHK『ザ少年倶楽部』と、テレ朝『♯裸の少年』に対しては、その番組名自体が“気持ち悪い”という声も出ているという報道もありますが、『ザ少年倶楽部』に対しては、そもそも番組のあり方からして“どうなの?”という意見も寄せられています」(前同)