■演出を変えてしまった2人の漫才

 第7話は、山里としずちゃんの南海キャンディーズが劇場スタッフの不当な低評価によって世に出ることができない中、彼らの才能に惚れ込んだマネジャーの高山(坂井真紀/53)が自分が担当したいと声をかけてきた。高山は『M-1グランプリ』への出場を提案し、山里としずちゃんは猛特訓を始め……という内容だった。

「森本と富田が、実際に南キャンのネタを何度もやるんですが、驚くことに劇中で披露したものが、本物以上に笑えてしまったんです。森本の演技も見事でしたが、それを受ける富田は本物のしずちゃん以上にしずちゃんでした。この漫才シーンが、視聴者の心に刺さったのは間違いないでしょう」(前同)

 漫才シーンについては同作プロデューサーの河野英裕氏がツイッターに「“演技で漫才”は不可能だと思い漫才を見せずに作劇するつもりだった。だけどふたりの芝居を見ていたら絶対大丈夫と確信しMー1までたどりつきました。多くの人にフルVerを見てほしい。このふたり凄いでしょ!と大きな声で伝えたいのです」と投稿している。作っている側からしても、会心の出来だったようだ。

 次回は南海キャンディーズが大ブレイクを果たすも、しずちゃんばかりが脚光を浴びる状況に山里の妬みが頂点に達する。一方でオードリーは自分たちでトークライブを開催し、ブレイクのきっかけをつかむ。少し遅い感じはあるが、ようやく物語が前に進み始めた『だが、情熱はある』。SixTONESが歌う主題歌のように、『こっから』となるだろうか。