■カンテレ上層部も“エポックメイキング”と絶賛

 前出の女性誌編集者が話す。

「草なぎさんの代表作は『戦争シリーズ』より前に、同じくカンテレ制作の『僕シリーズ3部作』というのがありました。2003年の『僕の生きる道』、2004年の『僕と彼女と彼女の生きる道』、2006年の『僕の歩く道』の3本。

『戦争シリーズ』と同じく、世界観や役柄につながりがあるわけではなく、“草なぎ主演で共通のスタッフやキャストが多い”というシリーズです。この作品はカンテレにとっても思い入れがある作品であることが、同局の制作者に対して行なわれたインタビューで明かされています」

 5月23日の『FRIDAYデジタル』は、『罠の戦争』も担当した関西テレビ制作局東京制作部部次長の河西秀幸氏に対するインタビュー記事を掲載。そこで河西氏は、人員や予算がキー局であるフジテレビに対して負けている分、「知恵やアイディアで勝負」していると語っていた。

 そして、カンテレが意欲的な挑戦をしたドラマの名前を紹介した際に、

《98年放送の反町隆史(49)さん主演の『GTO』、草なぎさん主演の『僕シリーズ3部作』(『僕の生きる道』『僕と彼女と彼女の生きる道』『僕の歩く道』)なども、エポックメイキングな作品。いずれも『他局にはないようなものを』と、トライしたドラマです》

 と、草なぎと『僕シリーズ』の名前を出していたのだ。

「草なぎさんは初主演ドラマ『いいひと。』もカンテレの作品だったし、両者が本当に深い関係性を築いているのは間違いない。2022年3月発売の『女性自身』(光文社)では、草なぎさんの人当たりの良さに好感を抱いた当時の若手スタッフたちが出世して、“また草なぎさんと仕事をしたい!”と、『罠の戦争』を企画したとも報じられていました。

 一方では、カンテレが『罠の戦争』をやるにあたり、ジャニーズ事務所と“調整”が行なわれていたといいますよね。裏を返すと、それだけ草なぎさんと仕事をしたかったということでしょうね」(前同)