■“長男坊”マッチも「知ってるでしょ」

 東山の発言の2日前の5月19日、“元長男坊”の近藤は大分県庁で報道陣の取材に対して「こうなったら正直にすべてを話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思う」とコメント。ジュリー氏がジャニー氏の性加害を「知りませんでした」と発言したことについては「知ってた、知らなかったでなくて、知ってるでしょ」と疑問を呈した。

 さらに前出の5月25日発売の『週刊文春』にコメントを求められると、事務所に対する個人的な思いもあり、心の整理がまだついていない。もう少し時間をいただきたい、といった旨の返信があったという。

「近藤さんもそろそろしゃべりそうですよね。元長男坊の近藤さんが話せば、もうどの“辞めジャニ”が告白してもおかしくないでしょうね」(前出のワイドショー関係者)

■ジャニーズ事務所副社長が近日中にも辞任発表か

 芸能プロ関係者が話す。

「この事態を受け、現在ジャニーズ事務所で副社長を務めるS氏が、責任を取る形で辞任する方向で調整が進んでいるといいます。最終調整中で、正式に決まれば、早ければこの2、3日にも辞任発表があると聞こえてきていますよ」

 S氏は黎明期からジャニーズ事務所のスタッフとして、主に広報部門を担ってきた大ベテランだ。

「天才的プロデューサーのジャニー氏、経営面をしっかりと見てきたメリー喜多川氏(享年93)、そして才能あふれるタレントたちがいることで成り立ってきたジャニーズ事務所ですが、同時にS氏も必要不可欠な存在でした。特に対マスコミでは大いに力を発揮。

 タレントのスキャンダルをつかまれた際には、メディア側と交渉を持ち、代わりの条件、独自インタビューや特別な企画を提示するなどして、記事を小さくしてもらったり、“スルー”してもらったり。でも、S氏が上手いのはなんでもかんでも“やめて”とは言わないところ。熱愛報道でも写真を撮られていたら“もう仕方ない”と特に何も言わなかったり、タレントサイドに明らかに非があることなら厳しく報じられてもいいというスタンスを取ったり。

 良い話、悪い話含めて、事務所に最大限の利益をもたらすためにマスコミと交渉を行なってきた、敏腕名物広報マンです」(前同)

 ジャニーズ事務所がここまで大きくなったのもS氏の手腕があったからだとも言われているという。

「何よりジャニーズ事務所を大事にし、タレントを大事にしてきた。今でもJr.の顔と名前を把握していて、タレントの特技なども把握しているといいます。S氏に接してきたマスコミ関係者、各ジャニーズ担当も、時にはいろいろな思いを抱くことがあっても、多くの人に信頼をされている方ですね」(同)