■タッキーやニッキに続く? “二刀流”の道

 ワイドショー関係者が話す。

「メンバー内の潤滑油というか、かすがいというか、神宮寺さんはそんな役割を担っていましたよね。彼のおかげで、個性豊かなメンバー間に亀裂が入らなかったと言っても過言ではない。

 5人の中でも一番、常に周りを見ていて、自然にフォローができる、それが神宮寺さんだった。それは『キンプる。』でも垣間見えたようにあらゆる番組のスタッフに対しても同じで、“この企画だったらこの要素は必要ですよね?”などと制作サイドの意図に一番早く気づいたうえで、独自の世界に入りがちな他の4人に、しっかりと伝えてくれていました」

 そんな神宮寺は、平野や岸と比べると脱退後の進路についてどこか消極的な発言があり“引退説”もささやかれていた。

 しかし、退所直前のブログで《寂しいですが永遠のお別れではないと思うので、さよならは言わないよ!》としていたほか、5月23日の『サンスポ』では、神宮寺の今後の展望について報じられている。

「しばらく充電期間をもうけてゆっくり熟考してから国内で仕事を再開するのでは、と報じられています。そんな神宮寺さんは、タレントとしてだけでなく演出家としても秀でている部分があるので、“二刀流”での活躍も現実的にあり得るかもしれませんね」(前同)

 神宮寺は、キンプリのライブではステージ演出を担当していた。2022年1月12日放送の『ZIP!』では、「客席から歌ってステージを見ながらアドバイスしてた」(永瀬)、「ずっとお客さん目線で見ててくれました」(岸)と、神宮寺の演出をメンバーが評していた。

「神宮寺さんの“演出魂”は本当に熱い。これまでのインタビューなどでも“そこまで考えているんだ”と思わせてくれるプロフェッショナルな発言をしています。それは松本潤さん(39)に負けないくらいの熱さでした。

 舞台を中心に活躍する役者は、演出家と二足の草鞋を履くパターンも珍しくありません。元ジャニーズで言えば、『滝沢歌舞伎』でお馴染みの滝沢秀明さん(42)や、30代の頃からずっと演出家と役者を兼業してきた少年隊錦織一清さん(58)などもいますよね。

 演出への思い、センスに加えて神宮寺さんは、周囲のスタッフや共演者を常に見渡して配慮できる能力も秀でていますから、彼なら、タレントと演出家の二刀流を十分にこなせるでしょうね」(前同)

 滝沢氏のように、“主演・演出 神宮寺勇太”な作品で復活する日が、来るのかもしれない――。