■「下っ端スタッフにも目を見てお礼を言ったり、荷物運びを手伝ってくれる」

 その人柄は最後のブログにも出ていたという。

「平野さん、岸さん、神宮寺さんの3人は脱退前最後に公式ブログでそれぞれ別れのメッセージを綴っていました。

 全員が思い思いのことを書いていましたが、純粋に“事務所の先輩後輩をリスペクトして、かつファンに強く敬意を感じさせる文章”という点では、特に神宮寺さんのブログが評価されています。

“最後の最後で入所年月を間違える”というミスをしていましたが(笑)、神宮寺さんの人柄もあり、かえって傷心気味だったファンを和ませる形になりましたね」(前出の女性誌ライター)

 神宮寺の気遣いはメンバーやスタッフに対しても同じだった。

 5人のキンプリにとって最後のパフォーマンスとなった、5月20日放送のNHKの生放送の歌番組『Venue101』だったが、そこでも神宮寺はとびきりの優しさを見せていた。

 最後の曲「Beautiful Flower」の歌唱中に平野が号泣し、歌えなくなってしまった際、真っ先に異変に気づいて手を差し伸べたのが神宮寺だったのだ。

 また、5月13日放送の『King&Princeる。』(日本テレビ系)はメンバーそれぞれの活躍を表彰する総集編企画だったが、神宮寺が受賞したのは「最優秀メンバー思い賞」。高所恐怖症の高橋海人(24)がヘリコプターでの移動を怖がっていた際は、「大丈夫だ、お前! お兄ちゃんいっから」と、目的地まで1時間近く手を握ってあげていたことが明かされたほか、スタッフからの“タレコミ情報”として、

「下っ端のスタッフにも『お疲れ様でした。ありがとうございました』と目を見て言ってくれる。ロケで荷物が多く、大変そうにしていたスタッフを見て、僕も持ちますよと言ってくれた」

 という証言が登場していた。つまるところ、常に周囲を見渡していて、気遣いを欠かすことがない、真に優しい男だということだろう。