■昨年も「永遠に僕の指針となる人」と追悼

 後のKing&Princeなどが良い例だが、ジャニーズJr.でも特に光るものがあるJr.は、ジャニー氏がハワイやアメリカ本土に連れて行っていたことが知られている。

 その中でも山下は、入所した夏(1996年)にいきなり選ばれて、そのまま1か月もアメリカで滞在させられる、超VIPな待遇を受けていた。

《小6のときかな。ジャニーズ事務所に入った夏、ジャニーさんに連れられて、1ヵ月ずっと海外で過ごしたことがある。2週間はアメリカ西海岸、2週間はハワイ。最初にL.A.に行って、そこからラスベガスに移動して、子供ながらにショー三昧の日々を送らせてもらったの。めちゃくちゃド派手で、度肝を抜かれた。感性が柔らかい時期だったから、見るものすべてに刺激を受けたと思うよ》

《海外に行くと、それまでの考え方を根本から覆されるような経験をしたりするじゃん? オレだったら、子供の頃に観させてもらったラスベガスのショーとかがそう。子供心にもすごく感動したし、言語や文化を超えて、人の心を動かすものがあるんだって知った。今、自分がエンタメの世界にいるのは、本当にジャニーさんのお陰だよね》

 2019年に『ViVi』(講談社)の連載『P‘s style』で、山下はそう振り返っていた。

「ジャニー氏からエンタテインメントの多くを学んだこと、それが現在の仕事に生きているのは事実でしょう。しかし、どうしても現在の海外メディアにとってジャニー氏はネガティブなイメージしかないと考えられる。

 ジャニー氏の命日は7月9日ですが、山下さんは、昨年にはツイッターで《永遠に僕の指針となる人》と命日にあらためて感謝のメッセージを投稿したこともありました。いまだに恩義は深いでしょうが……」(前出のワイドショー関係者)

“辞めジャニ”になってから現役のとき以上に大活躍を続ける山下。彼の身にも「ジャニー氏の闇」問題が降りかかるのだろうか――。