■『カズレーザーと学ぶ。』が『報ステ』を脅かしている

「この時間帯は月曜から金曜までの帯のニュース番組である『報ステ』が、絶対的な地位を築いていました。コロナを始めここ数年、視聴者の生活に直接関わってくるニュースが多かったですからね。

 しかし、数字を見ても分かるように火曜日に関しては他局が追い上げを見せていて、特に昨秋から始まった『カズレーザーと学ぶ。』のパワーは凄い。『報ステ』の数字を超えることもありますね」(前出の制作会社関係者)

『カズレーザーと学ぶ。』は、特番を経て2022年10月25日からレギュラー化したメイプル超合金カズレーザー(38)の冠番組。カズレーザーが「小難しい、でも知れば人生がちょっと変わる」という最新研究や学説を各界の専門家から学ぶという、新しいスタイルの“超ハードコア教養バラエティ”だ。

「『カズレーザーと学ぶ。』の初回放送コア視聴率は3.8%を記録。『報ステ』のコア2.9%を上回る高い数字をマークしていました。さすがに注目されていた初回にこそ及ばないものの、それでも、現在まで非常に高い水準をキープし続けています。

 内容はアカデミックながら、非常に分かりやすくかみ砕いて最先端の学術的な話が紹介されているし、超良質な教養番組として報道番組が好きな人が流入している感じもありますね」(前同)

 最新話である1月17日放送回の場合は『人生が変わる!食と健康の関係性!!』と題して「長寿遺伝子の活性化」を紹介したり、うつや不眠の原因は「隠れアレルギーかもしれない」という話を解説する内容となっていた。

「1月10日放送回では若返りやガン、認知症などに関する議題で“エクソソーム”が大変な話題となりました。番組がレギュラー化する前、2022年2月27日で紹介されていた最新医療技術の続報です」(前同)

“エクソソーム”とは、「細胞間の情報伝達に使われている、細胞から分泌される顆粒状の物質」のこと。体が怪我や病気になると、該当箇所を治癒するために指示を出す成分だと『カズレーザーと学ぶ。』で大阪大学大学院で臨床遺伝子治療学を修めている日比野佐和子特任准教授が解説していた。