■松本潤と徳川家康には意外な共通点が
ーー松本さんがカッコいい徳川家康を演じられるということで、松本さんと家康に共通している点はあると思いますか?
徳川家は、やっぱり人を大事にするんですよね。忠義はある家臣だけど財産がない、忠義の家臣を大事にしてる家は続くんですよ。人を大事にする、という部分では、家康と松本さんには重なるところがあるかもしれないですね。
松本さんはジャニーズの後輩のステージの演出だったり、いろんなことされてるっていう話を聞くと、みんなを大事にしてる人はうまくいくんだな、と改めて思いますよね。
笑福亭鶴瓶さん(71)が、若い時の明石家さんまさん(67)が弟子修行で外で待ってるときに“回転焼き食べや”って回転焼きをあげたらしいんです。そしたらさんまさんがすごく喜んでて、“回転焼きいただいた御恩があります”、とことあるごとに言ってた。
だから、今度鶴瓶さんの舞台に“ギャラ安いけどゲストで出てくれや”ってさんまさんが頼まれて“ちょ、ちょっと待ってください。忙しいんです”って言うんですけど、鶴瓶さんは“回転焼き、誰があげたんや”って。“鶴瓶さんです”ってさんまさんが言ったら“じゃあ出てや”……って(笑)。まあ、ネタにはしてるんですけど。
そういう風に人を大事にする鶴瓶さんと重なるというか、家康もやっぱり人を大事にする人なんですよね。
松村邦洋(まつむら・くにひろ)
1967年8月11日生まれ、山口県田布施町出身のお笑いタレント。ビートたけしをはじめとする芸能人の“形態模写”ものまねで人気を博す。日本史、野球、相撲などにも詳しく、著書に「松村邦洋 今度は『どうする家康』を語る」「松村邦洋『鎌倉殿の13人』を語る」(どちらもプレジデント社)、「愛しの虎 松村邦洋の阪神タイガース応援日記」(太田出版)ほか多数。