この時期に映画館を訪れると、磯村勇斗(30)の出演作の多さに驚くことだろう。

 4月21日公開の『東京リベンジャーズ2血のハロウィン編 ―運命―』、5月19日公開の『最後まで行く』、5月26日公開の『波紋』、そして6月2日公開の『渇水』の4作に、磯村はメインキャストとして名を連ねている。

 ちなみに、6月30日には『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ―決戦―』、今秋には『正欲』の公開も控えており、現時点で年内に6本の映画に起用されている売れっぷりである。

 そんな磯村は公開中の最新作である『渇水』では、主人公で市の水道局職員の岩切俊作(演:生田斗真)の同僚・木田拓次役で出演している。

 ネグレクトされている幼い姉妹(演:山崎七海/柚穂)の家の生命線である水道を、停水しなければいけなくなってしまう――。そんな、非常にシリアスで重苦しい社会派のシナリオの『渇水』だが、磯村が演じる木田は朗らかで非常に親しみやすく、それでいて聡明さも感じさせる明るい役だった。

 同映画には縁側で生田や磯村がアイスクリームを食べるシーンがある。企画プロデュースの白石和彌氏と主演の生田は、この場面の磯村の演技をそれぞれ称賛しており、

白石「鬼の長回しで、アイスを食べきらないといけないから、アイスを食べる技術がすごい」

生田「磯村勇斗が真夏に震えているのが不憫でならなかったです。でも好青年ですから、スタッフさんから『大丈夫ですか?』と聞かれても震えながら『大丈夫です……』と答えていた」

 と、公開初日舞台挨拶で、コメントしていた。