歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が一家心中を図ったとされる事件はいまだに世間を騒然とさせており、逮捕もいよいよだと複数のメディアが報じている。

 5月18日朝、東京・目黒区内にある邸宅で口から泡を吹いて意識朦朧となった猿之助とともに、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(享年76)と母親の喜熨斗延子(きのし・のぶこさん/享年75)が自宅で倒れているのが見つかり、緊急搬送された。

 その後、両親の死亡が確認され、死因が「向精神薬中毒」だったことも明らかに。猿之助は、睡眠導入剤を飲んだ両親の頭にビニール袋を被せている。両親が亡くなっていることもあり、当局は捜査を進めている。

■猿之助が出演する映画の公開が延期に

 全国紙社会部記者が話す。

「母親である延子さんへの自殺ほう助罪で、猿之助さんは6月中旬から下旬に逮捕されるのでは、とみられています。猿之助さんが両親に被せたビニール袋などを捨ててしまっていることから証拠がなく、証言をもとに立件を進めているということですね。

 捜査を担当するのは強盗事件や殺人事件など凶悪犯の捜査を主に手掛ける警視庁捜査一課。当初は目黒署が事件を担当していましたが、世間の注目度の高さも相まって、捜査一課が手掛けることとなりました」

 猿之助の事件を受け、6月16日に公開が予定されていた天海祐希(55)主演の人気ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)の最終作である映画『緊急取調室 THE FINAL』は公開延期が配給元の東宝から正式に発表された。同作に猿之助は天海と対峙する内閣総理大臣役で出演している。

「芸能界にも大きな影響が出てきていますよね……。今回、警視庁は上級省庁である警察庁の許諾を得たうえで、捜査を進めています。通常ではあまり見ない捜査の進め方ですが、“逮捕したが起訴できない”では警察の威信にもかかわってくる。そういった理由から慎重に捜査を進めているようです」(前同)