■TikTokの「女子あるある」は「イジワルな視点しかないですよね(笑)」

――データをなくしてしまった際のYouTube動画は、タレントさんが自分で撮っているようには見えないほどの臨場感と迫力がありました。

「本当ですか!? 携帯で編集してるんですけど、“あっ……データなくなった。どうしよう……”ってなったときに悲鳴を上げて、あれ普段から普通にやってるんですよ(笑)。それを撮っておこうと思って。そういう動画を友達に送りつけたりするんですよ。それをたまたま撮ってて、“もういいや、出しちゃえ!”って。

 どうしてもその日のうちに動画を出したかったんです。その日のために頑張ったから、そこから企画を立て直すのはできないし、“やるしかないっしょ”ってなって、その様子を撮って、夜のうちに編集して出したんです。深夜の自分のテンションが詰まった動画ですね(笑)」

※動画はYouTubeチャンネル『二瓶有加ch』より

――好きなYouTubeチャンネルはありますか?

「ずっと東海オンエアさんが大好きで見るのが日課です。東海オンエアさんがいなかったらメンタル崩壊すると思うぐらい救われてる。毎日、嫌なことや大変なことがあっても東海オンエアさんは愛知県の岡崎市で何も変わらずバカやっててくれるんです。東海オンエアが東海オンエアでい続けてくれることに安心を覚えるっていう(笑)」

――なるほど~。YouTubeだけではなくTikTokにも頻繁に動画を上げています。「女子のあるあるネタ」が面白いですよね。

「あれも撮り始めたときは友達のとの会話で、誰かになりきって“こういう女いるよね”ってゲラゲラ笑ったりするんですけど。自分が歌って踊ってバズるようなタイプでもないと思って……でも何で始めたんだろう? 最初は深夜のテンションだったと思います(笑)。ノリで始めたっていう。

 人がどんな会話しているのか想像するのが好きで、渋谷とかにいる、自分はあまり友達になれなそうな人のカフェでの会話とか聞いてると“面白!”ってなるんで、そういうところから拝借したり(笑)。

 たまたま出会った飲みの場での女の子とか、飲みの場の女の子は趣深いですよねぇ。友だちだったらそういう目で見ないですけど、お互い“誰だコイツ”っていう目で見てるからこそ、イジワルな視点で。イジワルな視点しかないですよね(笑)」

■「ウザい女」への”ねたみ”を消化するために動画制作

――(最初にアップした「あるある動画」を見て)もうコントですよね(笑)?

「始めた当時は何やっても見られないし、誰に刺さるワケでもないから、自分が好きなことやろうみたいな。開き直った瞬間。開き直りですね! バズらせようとかじゃなくて、私の本性をさらけ出したっていうだけですね。

 同性から見た“ウザいなぁ”っていう子って、男子からモテたりとか、もちろん私はねたみがあると思いますよ、若い子とかキャピキャピした子に。それを“ウザいな”って思うだけじゃ消化できないじゃないですか。作品にすることで消化をしているっていう。最近は“美味しいネタを提供してくれてありがとう”って思うようになりました」

※動画は二瓶有加の公式TikTok『@niheeeei.1020』より