■子どものような顔と覚悟を決めた顔のギャップに親が涙

 当初、ライト含む『トッキュウジャー』は、「5人の幼馴染」という以外の記憶を失っており、本名すら覚えていない状況で戦い続けていく。

 ライトに限らずトッキュウジャーは子どもっぽいところが多く、戦闘シーンでさえも『らんまん』以上にわちゃわちゃとした、まるで小学生のような楽し気な場面が非常に多かった。

 ところが、中盤である真実が発覚して記憶を取り戻してからも戦い続けた結果、最終決戦を前に、“このままだと全員が両親に再会できないし、元の生活にも二度と戻れなくなる。しかも、ライトだけはそれがほぼ確定状態”という事実が発覚。

 最終決戦を間近に控えたライトは「絶対に5人で助け合う」という約束を破り、4人全員や故郷の住民から記憶が消えるのを承知で、4人の幸せな日常と引き換えに、一人の大人として戦地に赴く――という、あまりに悲しすぎるドラマが描かれたのだ。

 そこで見せたライトの悲痛な表情、それを乗り越えて覚悟を決めた際の表情などは普段の子どもらしい柔和な表情とのギャップが凄まじく、当時《親世代の方が泣く》と、大いに話題となったのだ。

 平時のルックスが穏やかで可愛げがあるほど、シリアスな場面での表情のギャップが際立つ――志尊は若手時代から、そんな役が非常に似合う俳優だったのだ。

 そんな志尊は現在出演中の『らんまん』について6月10日にツイッターを更新。

《ひと足先に12週、13週を見たのですが、

 もうね、うん。ほんとに前半パート集大成を皆さんにしっかり見て欲しいです。》

 12週、つまり6月19日以降に竹雄に大きな見せ場があることを示唆している志尊。第11週で見せたシリアスな演技を、また見せてくれるかも――?