■「芸能界に入るまではめっちゃ自己肯定感高かったんですよ……」
――そんなにも怒れるのがすごいと思います。観察力とかひがみ根性とか、子どものときからそうだったんですか?
「芸能界に入るまではめっちゃ自己肯定感高かったんですよ。今よりも自分に自信があった。“私めっちゃ可愛い”って思ってたし、ダンスも上手いとか。小学校のときとかはオリンピックに出るような選手より自分のほうが足が速いって思ってたんです。リレーの選抜に選ばれただけでです(笑)。それぐらい自己肯定感が高かったんです。
でも二十歳で芸能界に入ったら、歌も踊りもMCもできないし、自信を持っていたことが全然できない。舞台に立っても、自分がいてもいなくてもどっちでもいいって感じが悲しかった。“私を見に来たわけじゃないなぁ”っていうのがわかっちゃったときがあって、そういうのが悔しかったんですよね。そこで終わるのがどうしても悔しいから、悔しさがバネになっているんでしょうね。
二十歳で芸能界に入って鼻をポキンと折られてから、落ち込んでるだけだと病んで終わるだけなので。悔しさも芸の肥やしにしていかないと、ただひねくれて部屋の隅に三角座りして親指しゃぶって終わるだけだなって。
結果を残さないと振り向いてもらえない世界なので、じゃあ結果残すしかないと思って。そういうときって周りに対して愚痴が多かったりしたんですけど、それを言ってても何も始まらないっていうのがわかって、結果を残そうってなり始めてからは、“なにくそ!”っていうアンテナが高くなっちゃったかもしれない(笑)」
――ハロプロ系のアイドルの方々はみんな努力してそうですもんね。
「周りがハングリー精神を持って立ち向かっている子たちの中で揉まれたので、その環境にはすごく感謝してますね。私がっていうよりか環境が変えてくれた。頑張り方はそれぞれだと思いますけど、みんな頑張ってるから。負けず嫌いな子が多かったので、自分もやらないと空気になっちゃう」
――二瓶さんは深夜のラジオとかもハマりそうですよね。
「やりたいですねぇ! 男性のファンも嬉しいですけど、同じ世代の女性にも共感してもらえるような自分っていうのが出せたらいいなぁって思ってますね。ラジオとかでもしゃべっていけたら嬉しいなぁ」