2021年4月にスタートした、チョコレートプラネット霜降り明星ハナコをメインキャストに据えたお笑いバラエティ番組『新しいカギ』(フジテレビ系)。開始以来、視聴率の深刻低迷から抜け出せず、常に打ち切りの噂がつきまとい視聴者からの評判も決して良いものではなかったのも、少し前までの話。現在の同番組は、テレビ各局が重視する13歳から49歳までのコア視聴率が爆上がりし、逆襲の時を迎えているという。

「今、民放局の番組の“成功か失敗か”を見る指標はコア視聴率です。『新しいカギ』は、これが昨年まで悪かった。たとえば約1年前の2022年7月2日放送回は、裏番組が音楽特番『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)だったとはいえ、土曜8時枠の好条件なのに、世帯視聴率は2.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)、コア視聴率は1.8%という惨憺たるものでした。

 しかし、現在は“打ち切りやむなし”の大ピンチを乗り越えて、数字が爆上がり。先の6月3日放送回では、同時間帯の他局の番組を圧倒したんです」(制作会社関係者)

 土曜8時、日本テレビでは、来年で20周年を迎える番組『世界一受けたい授業』、TBSでは『ジョブチューン』といった人気番組が並んでいるが、6月3日の『新しいカギ』はそれを遥かに上回っていたという。

「『新しいカギ』のコア視聴率は4.7%でした。対する『世界一受けたい授業』と『ジョブチューン』はどちらも3.0%。完全に上回っているし、両ライバル番組とも2時間SPだったんです。にもかかわらず圧倒。

 そもそもコア視聴率は、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などごく一部を除いて5%を超える番組はありません。つまり、『新しいカギ』はかつての低視聴率から、めちゃくちゃ数字が取れる人気番組へと変貌を遂げたんです。この超V字回復の理由ですが、2022年11月から始まり、現在は番組のメインコンテンツになりつつある、“学校かくれんぼ”だと考えられていますね」(前同)