■実質的な“総合演出”も交代
高校生の視聴者の心もしっかりキープしているようで、“前に似た隠れ方をしていたから”という理由で、生徒に見つかってしまうこともあることから分かるように、番組人気と認知度が向上していることがうかがえる。
「見つかった芸人は罰ゲームを受けますが、それは“見つけたら写真撮り放題!はずかしめの刑”というもの。芸人からすればファンを喜ばせるフォトセッションだし、生徒にとっては間近で芸人の写真が撮れる最高の時間。誰も嫌な気分にならないのが、今の時代に合っています。
一般人を相手にして上手く番組を盛り上げているのは、昨今の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)などのトレンドに乗れている感じがしますね」(前出の制作会社関係者)
“学校かくれんぼ”の好調に加えて、今年に入ってから『新しいカギ』には大きな変化が訪れているという。
「『新しいカギ』は、放送開始時から制作会社の代表も務めるNさんが演出を担当をしていましたが、Nさんが実質的に“総合演出”で制作部門のトップだったんです。しかし、Nさんが演出を担当していた期間は視聴率が深刻低迷していた。一部からは“正直笑いのセンスが微妙”という厳しい声もありましたね。
それが、今年4月ごろから同番組でディレクターをしていたフジ局員に演出が交代したんです。そして、件の6月3日放送回は番組史上初の“1時間まるまる『学校かくれんぼ』でコントコーナーは無し”という思い切った構成でしたが、これも視聴者のニーズをくみ取ったからと考えられる。演出担当者の交代も、現在の好調に結びついているかもしれませんね」(お笑いプロ関係者)
若年層に大人気の強力なコンテンツ「学校かくれんぼ」という武器を得た『新しいカギ』。一方で、日テレの長寿番組『世界一受けたい授業』への局内での風当たりは強くなっているという。V字回復を見せた『新しいカギ』はこのまま、土曜8時の王者になるか!?