■井ノ原発言に見る“辞めジャニ”との未来
そんな菊池は、カンテレ・フジテレビ系の「火ドラ☆イレブン」枠で、7月11日からスタートする連続ドラマ『ウソ婚』(毎週火曜23時~)で主演を務める。
共演はSnow Manの渡辺翔太(30)だが、このドラマで菊池が主演に起用された背景には、ある“辞めジャニ”を巡る、制作担当のカンテレ側の思いがあったとされる。その辞めジャニとは、2017年9月に退所した草なぎ剛(48)だ。
同局は今年1月、草なぎ主演の連続ドラマ『罠の戦争』を放送。これはもともと草なぎがジャニーズ時代に主演を務めていた『銭の戦争』(2015年)、『嘘の戦争』(2017年)に続く“戦争シリーズ”第3弾である。
制作会社関係者は話す。
「草なぎさんが同局制作の連ドラで主演を務めるのは、8度目で最多。現場との関係性は深く、今回の主演も、現場の制作陣が強く出演を望んだことで実現したものです。
ただカンテレとしては、草なぎさんを起用するものの、ジャニーズサイドとも上手くやりたい。そこで局上層部がジャニーズ側と話し合いの場を用意し、同局のドラマ枠で、今年7月クールと、来年1月クールにおいてジャニーズタレントの主演を約束するという“調整”を行なったと聞こえてきています。ジャニーズサイドではなく、局側からの提案とのことですね。
そんな作品で主演を務める菊池さんは、やはりジュリー社長や上層部に推されているのは間違いでしょうね」
昨今の、世間からジャニーズ事務所へ向けた風当たりの強さを勘案するに、“辞めジャニ”たちを排除するメリットはない。井ノ原も、元旦に配信された『デイリー新潮』(新潮社)の独占インタビューで、タレントの人生に事務所が制限をかける時代ではないという姿勢を明確にしている。
「そもそも井ノ原さんは、昨年11月に解散したV6メンバーで、5月2日をもって退所した森田剛さん(44)を送り出した側でもある。井ノ原さんは、辞め行くタレントに理解を示しており、それは今後より、社としても開かれた事務所体制を作るということなのでしょう。
辞めジャニについての発言を所属タレントが自由にできるのも、その一環ではないでしょうか。もしかしたら、“現場幹部”の柔軟なスタンスにより、滝沢秀明さん(41)の事務所『TOBE』とジャニーズタレントが共演する未来も、そう遠くはないのかもしれませんね」(前同)
さよならだけが人生ではない、ということか――。